| ランボルギーニの「フル電動化」は他メーカーに比較して数年遅れるようだ |
さらには合成燃料の実用化にて「ガソリンエンジンが少しでも長く生き延びる」ことにも期待
さて、ランボルギーニCEO、ステファン・ヴィンケルマン氏がYahoo!ファイナンスのインタビューに答え、「ランボルギーニ初のキュアエレクトリックカーは2027年、もしくは2028年になる」とコメント。
このエレクトリックカーがどのようなクルマとなるのかについては言及されていないものの、おそらくは「バッテリーの進歩」次第なのだと思われ、ソリッドステートバッテリーもしくはポルシェが開発と製造を行うとされる高効率バッテリーを搭載するのでは、と予想しています(まずここが決まらないと開発が難しい)。
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ちなみにロータスはピュアエレクトリックスポーツとして2022-2023年にはエヴァイヤを、フェラーリは2025年にブランド初となるエレクトリックスポーツを発売すると見られるので、ランボルギーニとしては「それらに数年遅れを取る」ことになるものの、もちろん待つだけの甲斐がある、新世代の技術を採用したモデルになるのは間違いなさそう。
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ランボルギーニのラインアップは「4モデル」に拡大
加えてステファン・ヴィンケルマンCEOは「将来的にランボルギーニのラインアップは4モデルになる」と語っており、このうち2つはスーパースポーツ、残る2つはSUVとグランドツーリングという「実用的な」クルマ。
もちろん前2つはウラカンとアヴェンタドールの後継、そして後ろ2つはウルスの後継とブランニューモデルの「GTカー(4ドアサルーンではないようだ)」ということになりそうです。
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そしてステファン・ヴィンケルマンCEOは、「将来のスーパースポーツ」2モデルについては、ピュアエレクトリックモデルになる前に「PHEV」を挟むことになるとも述べており、つまりはウラカン、アヴェンタドールともに後継モデルはPHEV、そしてその次はEVになるということですね。
加えて、いつまで(PHEVであっても)ガソリンエンジンを残すかは現段階では不透明だといい、「それは立法者(もしくは法律)が決めることで、我々が決めることではない」とも。
さらにはポルシェが開発を進めているような「排気ガスがクリーンになる合成燃料」の実用化にも期待を寄せていると述べ、しかしこれについても「いつ実用化されるのか、実際に流通するのか、満足する性能を発揮できるのか」がわからないとし、こちらについても「チャンスとしてはオープンだが、今すぐに何かを決める材料にならない」と語っています。
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ランボルギーニの販売は「非常に好調」
ステファン・ヴィンケルマン氏は現在の販売状況についても触れており、2021年は「ランボルギーニにとって記録的な年になる」とも。
毎月毎月が前年よりもいい数字を記録しているといい、2021年は販売面、税務面ともに記録的な年になるのは間違いなく、2022年もこの勢いを継続できるものと確信しているようですね。
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ランボルギーニCEOがインタビューに答える動画はこちら
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