
| さらにヒョンデ アイオニック 5 Nに搭載される「疑似マニュアル・トランスミッション」も高い評価を受けている |
ただしランボルギーニは現段階では「そのサウンドをどうするか」決めかねている
さて、ヒョンデ アイオニック5 Nは様々な方面において衝撃を与えており、それはぼくら消費者に対してよりも「自動車メーカーに対して」のほうが大きいのかもしれません。
実際のところ、BMWはアイオニック5 Nに実装されるフェイクシフトについて賛辞を送り、多くのメーカーがこれに類するバーチャル・トランスミッションの導入を検討しているところだと報じられています(フェラーリですらこれに関連する特許を出願した)。
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ランボルギーニはヒョンデ アイオニック5 Nのサウンドを評価
そして今回報じられているのが「ランボルギーニがヒョンデ アイオニック 5 Nに搭載されるフェイクサウンドを評価している」ということ。
実際にランボルギーニ本社を出入りするヒョンデ アイオニック 5 Nが目撃されていることからも「これが事実」であるとわかりますが、ランボルギーニCEO、ステファン・ヴィンケルマン氏自らがこの事実を認めています。
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まず同氏が語ったのは、ランボルギーニ初のEVであるランザドールには「だれもを驚嘆させるサウンドを持たせる必要があること」。
そしてそのサウンドを実現する過程においてヒョンデ アイオニック 5 Nをドライブしたことを認めていますが、アイオニック 5 Nは現時点で「EVにおけるガソリン車的体験を持つ中で最も優れるクルマ」だと評価されており、ステファン・ヴィンケルマンCEOを含め、多くの自動車メーカーのCEOがこれを運転することになったのかもしれませんね。
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一方、ステファン・ヴィンケルマンCEOは「合成されたエンジン音やギアシフトは好ましくない」と語り、「アイオニック5 Nは同社が自社の計画を決定するために参考にしたモデルの一つにすぎない」とも。
「(ランザドールに与える)サウンドに関しては、まだ決めていません。これは現在も検討中のことです。個人的には、電気自動車に偽の内燃機関音を加えることには反対です。たとえそれがドライバーに良いフィードバックを与えるとしても、私にとってはサウンドだけでなく、ランボルギーニを運転する感覚、つまりクルマの反応、コーナーへの入り方、ブレーキの効き、コーナーを脱出するときの感覚、そしてハンドリングの挙動が重要なのです。」
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ランボルギーニはまだサウンドについての最終決定を下す時間があり、ステファン・ヴィンケルマンCEOによれば「4〜5年の猶予がある」とのことなので、つまり生産型ランザドールは2029年または2030年まで登場しないことを意味します。
さらに今回はじめて明かされたのは「ランザドールには静音モードも選べるオプションがある」ということ。
「電気自動車の特徴の一つとして、静けさを提供するオプションは確実に用意されるでしょう。私たちの最初のフル電動車にはこれが必ず備わります。」
このほか同氏は「ランザドールがランボルギーニ史上もっともパワフルなクルマとなる」。「(バッテリーパックの重さを考慮すると)少なくとも1メガワット(1,341馬力)は必要でで、出力の大きさは非常に重要」「グランドツアラーとして設計されており、その重さがアジリティに与える影響はそれほど重大ではない」ということについても明かされており、徐々にその方向性が明確になりつつあるようですね。
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参照:Drive