| たしかにヒョンデは多くのハイパフォーマンスカーメーカーから高い評価を受けている |
実際にドライブしてみても、その運動性能はまさに「驚愕」である
さて、ランボルギーニは初のEV(ランザドール)の発売を「機が熟すまで待つ」として延期すると発表していますが、それでも開発を着々と進めていると見え、今回ランボルギーニ本社工場を出入りするヒョンデ アイオニック5 Nが目撃されることに。
なお、ヒョンデ アイオニック5 Nは「フェイクシフト」を有するEVで、その運動性能ならずドラブフィールまでが高く評価されており、BMWのハイパフォーマンスカー部門、「M」ですら「参考にせざるを得ない」とコメントしたほどのクルマです。
ちなみにですが、ガソリン時代にヒョンデのクルマがドライバビリティにおいて評価を受けたことはないと記憶しており、しかし「EVになってはじめて」評価を受けたのは興味深い事実であるのかもしれません。
-
熾烈な競争率をくぐり抜け「ヒョンデ IONIQ5 N トラックデー」に参加してきた(前編)。スーパーカーも真っ青、650馬力のアイオニック5 Nはこんなクルマ【動画】
| ヒョンデは「後発」だけに他社をよく研究したブランディングを行っている | そのデザインの独自性、完成度は非常に高い水準にあると言っていい さて、先日お伝えした通り、ヒョンデ アイオニック5 Nの特 ...
続きを見る
なぜランボルギーニに「ヒョンデ アイオニック5 N」が?
自動車メーカーが新型車を開発するに際し、他社のクルマを参考にするのはよくあることで実際にランボルギーニはおそらくレヴエルト、そしてテメラリオというPHEVスーパーカーの開発を行うためかいくつかのフェラーリ296GTB、SF90ストラダーレをテストしていたことでも知られています(今回の動画では、本社を出入りするマクラーレン・アルトゥーラが収録されている)。
なお、これらヒョンデ アイオニック5 N、マクラーレン・アルトゥーラが「訪問客のクルマ」ということも考えられなくはないですが、ランボルギーニ本社の正門は別にあり、今回動画にて収録された場所は「工場及び開発施設」なので、やはりこれら車両は「ランボルギーニの開発用」と考えるのが妥当なのかも。
上述の通り、ランボルギーニは今後EV市場に参入する予定であり、その第一号となるランザドールはデュアルモーターを搭載し1,340馬力を発揮するとされ、このパフォーマンスはヒョンデ・アイオニック5 Nが発揮する最大650馬力を大きく上回ります。
ただ、アイオニック5 NにはN e-shiftシステムなる技術が搭載されており、これにランボルギーニが注目している可能性があり、このシステムは、ICE(内燃エンジン)車に見られるDCT(デュアルクラッチトランスミッション)の変速感覚をシミュレートするもので、ランボルギーニはこれを自社のEVに取り入れることで、よりエンゲージングなドライビングフィールを提供しようと考えているのかもしれません。
-
ランボルギーニは「初のEV」、ランザドールの発売を1年後ろ倒しとして2029年へ。その理由は「市場がまだ成熟しておらず、消費者の理解が得られないであろう」ため
| しかしながら、この1-2年で大きく事情が変わる可能性があり、逆に「前倒し」となる可能性も | いずれにせよ、技術的には「問題なく」計画に従い発売できる段階にあるようだ さて、ランボルギーニが「初の ...
続きを見る
さらにランボルギーニはこのアイオニック5 Nの卓越したコーナリング性能にも着目している可能性があり、もしランボルギーニがEVを作るのであれば、従来の内燃機関車と同様、ドライバーを興奮させる走行性能を実現する必要があり、ハンドリングの良さはその大きな要素となります。
もちろんランボルギーニはこれを「真似よう」としているわけではなく、他社の技術を知るための「情報収集」の一環としてアイオニック5 Nを走らせているのだと思われ、しかしそれでも「ランボルギーニがヒョンデを」というところは衝撃的であり、しかしランボルギーニは市場での最適な電動化体験を求め、他のエキゾチックな(フェラーリやマクラーレンなどの)車名にこだわらず、あらゆる選択肢を検討しているのかもしれません。
-
アヴェンタドールSVとアイオニック 5 Nとがドラッグレースを走る。まさかランボルギーニとヒョンデが互角に戦う日が来ようとは【動画】
| トルクスプリット4WDがそれまでの常識を変えたように、エレクトリック化も今までの固定概念を覆してしまった | そしておそらく、ここからはさらに大きな変革が待ち受けているだろう さて、carwowが ...
続きを見る
ランボルギーニ本社を出入りするヒョンデ アイオニック5 Nを捉えた動画はこちら
合わせて読みたい、ヒョンデ アイオニック5関連投稿
-
(後編)久々にオールマイティで完璧なクルマが出てきたな。ヒョンデ アイオニック5 Nを特設サーキットと公道で試乗、ドリフトも体験してみた【動画】
| いくつかの懸念事項は存在するものの、現段階でアイオニック5 Nは「限りなく完璧に近い」と考えていい | ヒョンデがここまでのレベルのクルマを作ることができるとは考えてもみなかった さて、ヒョンデ ...
続きを見る
-
ちょっと衝撃。BMW M部門のボスが「ヒョンデがアイオニック5 Nで取ったアプローチは正しい」と述べ、EVにフェイクサウンドとMTロジックを組み込むことに言及
| ヒョンデ アイオニック5 Nは異常なほど称賛を浴びている | たしかにボクも一瞬、アイオニック 5 Nを「欲しい」と考えた さて、日本ではブランド自体の知名度が高くないせいか「それほど」ではありま ...
続きを見る
-
ヒョンデがアイオニック5 Nのノーマル車/改造車をパイクスピークへと持ち込み各カテゴリにて新記録を樹立。実際のところこのクルマは世界中で高い評価を得ているようだ
Image:Hyundai | 現時点で「スポーツEV」としては右に出るものはないという評価も見られる | たしかに実際に運転してみると「欲しい」という衝動に駆られるクルマではあったが さて、ヒョンデ ...
続きを見る
参照:Varryx(YouTube)