
| ただし現時点では「レヴエルトの枠に留まるのか」「別のモデルとなるのか」はわわらない |
ランボルギーニはこれまで「悟られず」限定モデルの開発を行っていたようだ
さて、ランボルギーニが「レヴエルトをベースにした」非常に限られた限定モデルを発売するもよう。
実際に個のモデルは限られた関係者のみが招待されたプライベートイベントにて初公開されたといい、イベントに出席したエドガー・ヴェリユリン氏によると、「すべてを変えるクルマ」「ブランド史上もっとも象徴的なデザインにインスパイアされている」。
レヴエルトがベース? 1001馬力のハイブリッドV12を搭載か
現時点では公式情報は限られていますが、複数の情報筋によると、新型モデルはランボルギーニ・レヴエルトをベースに再構築された1台になるようで、「レヴエルト」ではなく別の名が与えられた「独立したモデル」になるというウワサも。
心臓部には、6.5リッターV型12気筒エンジンと2基のエレクトリックモーターを組み合わせたハイブリッドユニットが搭載され、総出力は1015馬力とされるため、パワートレインそのものはレヴエルトから「変わらない」のだと思われます。
世界限定50台未満、公開はモントレー・カーウィーク内「The Quail」で
この特別モデルの生産台数は50台未満に限定されており、正式発表は、アメリカ・カリフォルニア州で開催されるモントレー・カーウィーク2025内のイベント「ザ クエイル モータースポーツ ギャザリング(The Quail, A Motorsports Gathering)」にて行われる予定だとされ、その発表の場(世界中の富裕層やカーコレクターが集まるイベントとして知られる)を考慮すると、”非常に特別なモデル”となることは間違になさそうですね。
デザインは「伝統と革新」の融合か?過去モデルからのデザイン言語を継承
情報筋によると、このモデルのデザインはカウンタックやミウラ、ディアブロといったランボルギーニの歴史的名車からインスパイアされた要素を取り入れているとのこと。
過去と未来が融合した1台として、ランボルギーニのデザインの新たな方向性を示す可能性もありますが、これについては疑問もあり、というのも現在のランボルギーニCEO、ステファン・ヴィンケルマン氏は懐古趣味を持つ人物ではなく、過去よりも未来を重視するという特徴を持っており、実際にその前のCEO(ステファノ・ドメニカリ氏)が企画した「カウンタックLPI800-4」のようなモデルは今後登場することはない、と語っています。
-
-
ランボルギーニはジャガーやベントレーのように「アイコニックなクラシックカー」の再生産を行うことはない。ミウラやカウンタックの復元モデルであれば欲しい人はいくらでもいそうだが
| さらにそういった「復元モデル」は1台あたり数億円という価格で販売が可能 | ランボルギーニに大きな売上高と莫大な利益をもたらすことは間違いない さて、現在「ひとつの主流」となりつつあるのが「過去の ...
続きを見る
ただ、現在ランボルギーニにてチーフデザイナーを務めるミッチャ・ボルカート氏は「過去モデルへの敬意」を大事にする人物で、実際にレヴエルトにはランボルギーニが過去に発売した様々なモデルへのオマージュが盛り込まれており、よって今回の限定モデルは「カウンタックLPI800-4のような、”モロに”過去の特定のクルマをリバイバルしたものではなく、これまでの歴史をリスペクトしつつ、ランボルギーニも未来を示す」クルマとなるのかも。
ランボルギーニの限定モデルは「フェラーリとは違う」
参考までに、同じ「スーパーカーの限定モデル」といえど、フェラーリとランボルギーニではその内容が大きく変わり、フェラーリの場合は「最新の、そしてモータスポーツからフィードバックされた技術を盛り込んでパフォーマンスを最大限に向上させる」「スペシャルモデルでは車体そのものが専用設計」となり、つまりはベースとなるモデルや既存モデルとは機能・性能的に差別化された”その時点での究極のパフォーマンスを持つ”クルマとして登場します。
-
-
フェラーリ296スペチアーレは「フェラーリとして2例めのスペチアーレの名を持つモデル」。伝説の”先代”458スペチアーレとの違いとは?
Image:Ferrari | フェラーリの“スペチアーレ”伝説、10年ぶりに復活 | 「スペチアーレ」を再び名乗るということは、「相応の自信」があると考えていい ▼本記事は音声でもお楽しみいただけま ...
続きを見る
一方、ランボルギーニの限定モデルの場合、特定のモデルをベースとし、機能や性能はほぼそのまま、しかし外装を大きく変更して発売することが多く、これは「フェラーリのトッププライオリティはパフォーマンスであるが、ランボルギーニのトッププライオリティはデザインである」という相違から来るものかもしれません。
ただ、ランボルギーニの場合はフェラーリのように「数百台」ではなく「数台から数十台」といった非常に限られた台数に絞って発売するという傾向があり、これが「非常に高い希少性」「セカンダリーマーケットでの高い価値」を生み出しているわけですね。
あわせて読みたい、ランボルギーニ関連投稿
-
-
実際に乗る人がいたのか・・・。世界限定わずか9台、その価値約10億円のランボルギーニ・ヴェネーノがドバイの路上に出現する
| ランボルギーニ・ヴェネーノの「少なくない割合」がドバイに集中していそう | 現時点でこのランボルギーニ・ヴェネーノ・ロードスターの市場価値は「約10億円」である さて、街なかはスーパーカーだらけ、 ...
続きを見る
-
-
ランボルギーニV10モデル「最後の祝賀」、ウラカンSTJがついに発表。限定10台、ウラカンSTO比でダウンフォースは10%増し、ナルドのラップタイムは1秒短縮
| ボディカラーは2パターン、ランボルギーニ「チェントロスティーレ」によってデザインが決められているようだ | ウラカンSTJの価格については公表されていないものの、当然ながら完売し「入手不可」だと思 ...
続きを見る
-
-
ランボルギーニはまだまだウラカンに限定モデルを用意していた。12台のみが生産されるウラカン・ステラート「オールテレイン」が公開
| さすがにウラカンの限定モデルもこれで「打ち止め」だろうとは考えているが | それでも油断できないのがランボルギーニである さて、ランボルギーニが現在イタリアにて開催されているミラノ デザインウィー ...
続きを見る