｜ 8,185,699円でアリエクスプレスに登場した「イタリアンV10」 ｜
さて、ネット通販サイトのアリエクスプレス（通称アリエク、AliExpress）に2009〜2014年製ランボルギーニ・ガヤルド用V10エンジンが58,658.86ドル（8,185,699円）で出品されているとして話題に。
そのスペックは自然吸気5.2L、最高出力552ps、最大トルク540Nmと魅力的なものではありますが、しかしそのタイトルには「アヴェンタドール、ウルス、ウラカン、ガヤルド用」と記載されていて、しかし実際には、このV10が純正で搭載できるのはガヤルドのみであり、他モデルへの流用は大規模な改造なしでは不可能です（そして、その意味も薄いだろう）。
出品者は実績ゼロ、信頼性は未知数
さらに不安なのが出品者の信頼性。
アリエクスプレスでの登録は2025年7月6日と、わずか数週間前であり、さらに販売実績はゼロで顧客レビューもナシ。
「スクラップ車の倉庫を持っている」「品質をコントロールしている」「100％純正品質」などの文言が並ぶものの、かなり「ヤバい」としかいいようがなく、流石にこれに手を出す猛者はいないのかもしれません。
なお、これまでにネット上にて公開された数々の「中国の販売業者（オンラインマーケット）から車両やパーツを購入した」顛末はざっと以下の通り。
- 電動スーパーバイクを購入したらポケバイみたいなものが届いた
- 電動ハイパーカーを注文したらゴーカートみたいなのが来た
- トヨタの名機、2JZエンジンを注文したら全く使い物にならないフェイクエンジンが来た
etc.
こういった事例を見るに、今回販売されているエンジンが「故障や欠陥のある、しかし本物の中古エンジン」であればまだマシで、おそらくは「形状だけ似せた模造品」あるいは「廃車になったバイクから抜き取った中古エンジンだった」という可能性も（中国のこういったサイトで購入した場合、「届かない」という例は少ないようで、何らかのモノが届くようだ）。
中には「もともと安価で売られていたので（予想外の製品が来ても納得）納得」という例もあるようですが、反面、「本物と謳われ、本物と同じ価格で販売されていたのにフェイクパーツが来た」という例もあるようで、そんな中でもこのガヤルド用V10の「818万円」はかなり高額でもあり、文字通りの”リスクの塊”なのかもしれません。
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まとめ：安易な“BUY NOW”は厳禁
エンジンのような高額パーツは、信頼できるルートで購入するのが鉄則で、特にアリエクスプレスやアリババのように出品者情報が乏しい場合、リスクは価格以上に大きくなり、今回のエンジンの価格が仮に1/10であっっとしても、安易に“お得”だと飛びつく前に、信頼性・履歴・保証の有無を必ず確認すべきかと思われます。
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参照：AliExpress, CARSCOOPS
