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マツダが9年ぶりにMAZDA2を全面改良!ガルフカラーっぽい仕様が選べるなどカスタマイズ性を重視、なぜマツダはこれまでの「提案型」から方向性を転換したのか

マツダが9年ぶりにMAZDA2を全面改良!ガルフカラーっぽい仕様が選べるなどカスタマイズ性を重視、マツダの方向性の変化を端的に表す内容に

| マツダは「提案型」から「消費者に寄り添う型」の製品開発へとシフト |

これまでマツダは「デザイナーや会社の考え方を、消費者に共感してもらう」というプロダクトアウト型だったが

さて、マツダが「MAZDA2」の大幅改良を行う、と突如発表。

MAZDA2は2014年の発売開始以来、9年もの間大きな変更なく今まで販売されてきたモデルですが(それでも販売ランキングでは比較的上位に入っていることには驚かされる)、ここへ来てまさかのマイナーチェンジを受けることになり、つまりはまだまだ現役を続行するということに。※MAZDA2は、2022年通年では24,429台を販売し、CX-5に続きマツダでは二番目に売れたモデルとなっている

そして今回のMAZDA2のマイナーチェンジで驚かされるのは、「カスタマイズ性」を押し出してきたこと、そして新しいボディカラーを追加してきたこと。

マツダはこれまでデザイン、そしてボディカラーにおいて金太郎飴的なところがあり(マツダはボディカラーもデザインの一部だと考えている)、モデル間での差異を意図的に大きくせずにブランドとしての統一感を出す方向性であったと認識しています。

ただしCX-5のマイナーチェンジあたりから大きく路線変更

ただ、そんなマツダも「単一イメージ」ではファンの拡大、そしてファンの流出を食い止めることが難しくなったと判断したのか、CX-5のマイナーチェンジあたりから大きく流れを変え、これまでの「都会派」路線から少し距離を置いたアウトドアっぽイメージをもたせたボディカラー(ジルコンサンド)やグレードを展開しており、これまでに比較して、同一モデル間におけるグレード別・仕様別の差異が拡大しています。

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さらには北米向けのCX-50でさらに従来路線との乖離が大きくなり・・・。

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CX-8ではその性格もあってアウトドアっぽい仕様こそ設けられていないものの、「ラグジュアリー」「スポーツ」といった明確な路線分けが行われています。

つまり、最近のマツダは「モデルごとに差異を持たせている」「同じモデルの中でも様々な仕様を選べる」ようになっていて、つまりはこれまでの「デザイナー主張を消費者に共感して買ってもらう」というスタンスから、「消費者の嗜好の多様化に対応し、消費者に選んでもらう」方向へとシフトしているのかもしれません。

新型MAZDA2はこう変わった

そこで今回の新型MAZDA2ですが、こういったマツダの最近の路線変更をさらに色濃く反映しているように見え、というのもマツダがプレスリリースにおいて以下のように述べているためで、やはり「消費者の嗜好の多様化」に対応すべくマツダが変化しているということになりそうです。

不確実性が高まる現代社会においても、自分らしさを大切に、行動範囲を拡げ、仲間とともにいきいきと日常生活を愉しんでいただきたい、という想いを込め、開発コンセプトを「好きを探せる相棒」としました。

細かい仕様や価格などはほかのサイトが触れてくれていますし、それはぼくのやるべきことではなく、しかしぼくが今回新型MAZDA2にて注目しているのは「15 BD(イチゴー ビーディー)」、「XD BD(クロスディー ビーディー)」という新グレードにて全198通りものカラーコーディネートが可能になったこと。

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現在多くの自動車メーカー(とくにBMW)が仕様やオプションを削り、グレードやバリエーションを最小限に絞る中、こういったパーソナリゼーションを行うという方向はむしろ少数派。

しかしそれは人気がないわけではなく、「消費者としてはパーソナリゼーションを求めているものの、それをいちいち聞いているとメーカーとしては(手間ばかりかかって)仕事が成り立たないから」だと思われます。

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ただ、マツダはそういった「業界と逆行する」動きを見せており、これは「そこまでやらないと他社に先んじることができない」というマツダの危機感を表したものかもしれません。

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そして今回、MAZDA2「15 BD」「XD BD」で選べるのはボディカラー11色、インパネカラー3色、ルーフカラー3色、ホイールキャップカラー6色という内容で、これによって全198通りの組み合わせが実現できるわけですね。

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ちなみにボディカラーは「エアストリームブルーメタリック」と「エアログレーメタリック」の2色が追加。

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これまでにも多くの自動車メーカーが「ステッカー」等にてパーソナリゼーションを打ち出したことがあったものの、いまひとつそれらの利用度は芳しくなかったようで、それらは派手すぎたり、コストが高かったからだと捉えています(加えて、それらもデザイナーの押し付け感が強かった)。

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一方でこの新型MAZDA2については様々な仕様へとカスタムすることができ、「さりげないオシャレ」「スポーティー」など自分の考える仕様を実現でき、けっこう人気が出るんじゃないか、とも考えているわけですね。

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実際のところ、このマツダの試みがどこまで消費者の心に響くのかはわかりませんが、なかなかに面白い、そして他とは異なるチャレンジだけに、ぼくとしては新型MAZDA2には非常に期待しています。

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新型MAZDA2には「用品パッケージ」として「ROOKIE DRIVE(ルーキー ドライブ)」「CLAP POP(クラップ ポップ)」登場

そして今回、マツダはパッケージオプションとして「ROOKIE DRIVE(ルーキー ドライブ)」と「CLAP POP(クラップ ポップ)」を設定しており、こちらはまずルーキードライブ。

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デカール、ホイールキャップ、ルーフスポイラー、ドアミラーガーニッシュ、フロントグリルとリアバンパーのアクセントが用意されており、これらセットにて172,590円。

ガルフカラーっぽかったり(もちろん他のカラーも選べる)、ホイールキャップのカラーリングがなんともナイスだと思います。※ボディカラー別シミュレーションはこちら

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こちらは「クラップポップ」。

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内容としてはセンターデカールセットとホイールキャップで、こちらの価格は67,540円(単品でも購入できる)。※ボディカラー別シミュレーションはこちら

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参照:MAZDA

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