| テスラのクルマは「外観は変わらずとも」その中身はどんどん入れ替わっている |
そしてテスラは「製造コストが半分」と言われる新型車の発売を計画中
テスラは基本的にモデルチェンジを行ったことがなく、モデルS、モデルX、モデル3、モデルYという現行ラインナップにつき、発売時からほぼ同じ外観を保っていて(モデルSはフロントグリルほかのリフレッシュが行われている)、これは自動車業界としては極めて異例のことかもしれません。
ただ、その中身は大きく進化を遂げ、とくにプラットフォームについては「全然別モノ」と言われるほどに内容が変わり、それによってコストの引き下げもなされているわけですが、外観のリフレッシュが最小限であるにもかかわらず「売れ続けている」のは、そのソフトウェアのアップデートにより、その機能が常にアップデートされてゆくからだとも考えられます(つまり、テスラが支持される理由はそのデザインよりも機能であるとも考えられる)。
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テスラは「次世代プラットフォーム」を開発中
しかしながら今回「テスラが全く新しい次世代車両用プラットフォームを開発している」という報道が出てきており(2022年第4四半期および通期の財務報告書の中に記載があるようだ)、2023年3月1日に開催予定のインベスター・デイで、その詳細を発表すると言われます。
現在この「次世代プラットフォーム」については何ら情報がなく、モデルSやモデルX(初代プラットフォームを使用しているとされる)のプラットフォームを最新のものへと置き換えるのか、それとも主力のモデル3/モデルYのコストを引き下げて収益を向上させるためにこれらのプラットフォーム(現在使用しているのは第2世代だとされる)を新しいものへと入れ替えるのか、それともウワサされているコンパクトな廉価版EVのプラットフォームにこの”第3世代”と思われるプラットフォームを使用するのかは全くのナゾ。
ただ、テスラは共有化、効率化を追求しており、生産コストの引き下げ、それによる販売価格の引き下げを非常に重要視視しているので、この次世代プラットフォームについては、「せっかく開発する以上は」モデルS/モデルX/モデル3/モデルYにも取り入れることで全体的なコスト削減を図るのかもしれません。
廉価版テスラはどんなクルマに?
ここで廉価版テスラについても触れておくと、このクルマはアメリカでは「25,000ドルで販売可能」だとされ(ただしインフレの影響は無視できず、発売時にこの価格をキープするのは難しいものと思われる)、生産コストはモデル3/モデルYの約半分となり、ガソリン車よりも安い価格で販売することによって、イーロン・マスクCEOいわく「現在のテスラの全てのモデルを合計したよりも多い生産台数となるだろう」。
上述の通り、第3世代のプラットフォームがこの「安価なテスラ」を指しているのかどうかはわからないものの、既存プラットフォームを使用する限りは生産コストを半分にまで引き下げることは難しく、よって次世代プラットフォームは”少なくとも”このモデルに採用されると考えてよいかと思われます。
この安価なテスラについては、2023年に発表される可能性があり、しかし発売がいつになるのか、そして例によって発売が計画通り進むのかどうかはまた別問題であり、続報、そして3月に開催されるインベスター・デイでの報告を待ちたいところですね。
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参照:InsideEVs