| インフィニティは他の市場を捨ててでも中国に特化? |
インフィニティは先日「中国重視」「エレクトリック化重視」の姿勢を発表していますが、今後開発するプラットフォームはすでに公開している「Qインスピレーション・コンセプト」をベースにしたものになる、とのこと。
この「Qインスピレーション」自体は中国を強く意識したモデルで、エレクトリック化、広い室内など中国人の好みそうな要素を盛り込んだとも公表されています(セダン、というボディ形状も中国人好み)。
今後発売する中国専売モデルは全て中国生産
インフィニティは今後5年で中国専売モデル5車種(すべてエレクトリック化)を中国にて生産するとしており、Qインスピレーションはその一つ。
そしておそらくはその「一番目」になると思われ、その後のモデルがQインスピレーションのプラットフォームを使用する、ということになりそう。
なおQインスピレーション・コンセプトは可変圧縮ターボエンジンを持つハイブリッドモデルですが、今後発売されるモデルの中には「ピュアEV」も含まれる予定で、そしてこのEVは「2021年発売予定」。
普及価格帯の自動車ブランドだとフォルクスワーゲンがすでに「中国専売モデル」を大量投入することを公表していますが、インフィニティのようなプレミアムブランドが「中国重視」姿勢を打ち出すのは珍しく、ここは相当に「思い切ったなあ」というところ。
フォルクスワーゲンは中国重視。「2020年までに中国市場向けに新型SUVを10モデル投入」
メルセデス・ベンツ、アウディ、BMWも「中国専売」モデルはあるものの、それらは既存モデルのPHEVであったり、同じく既存モデルのストレッチ版。
しかし今回のインフィニティについては「中国専用としてわざわざ開発」するもので、かなりなレアケースと言って良さそうですね。
逆に中国以外の市場では「手薄」になるであろうことも想像できますが、それらを「捨ててでも」中国に集中するのが得策だと判断したということになります。
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