| 日産はフェアレディZに関し、これまでの日産とは大きく異る動きを見せている |
GT-Rの後継モデルがとうぶん登場しない可能性があり、その間に日産のモータースポーツを牽引する役割を担う
さて、日産と日産モータースポーツ&カスタマイズ株式会社(ニスモとオーテックとが母体になって4月1日に発足)が「Nissan Z レーシングカー」を発表。
これはフェアレディZをベースとしたレーシングカーで、6月4日と5日に富士スピードウェイにて開催される「NAPAC 富士SUPER TEC 24時間レース」に参戦する予定だとアナウンスされています。
なお、今回はあくまでも「テスト参戦」であり、今後のモータースポーツ活動における可能性を模索することが目的だといい、NISMOから一台、そしてMax Racingから1台の2台体制にて参戦する、とのこと。
目的は勝敗ではない
「テスト参戦」とあるとおり目的は勝利ではなく、今後に活かせるデータ取得にあるといい、様々な負荷をかけつつ24時間走りきり、どういった状況でどういった反応を示すのかを測ることになるのだと思われます。
参戦するのはST-Qクラスだといいますが、これはほかのクラス分けに準じない、スーパー耐久機構(STO)が認めた「開発車両が参戦するクラス」とのこと。
ちなみに日産はSUPER GT参戦用のZ(下の画像)も公開していますが、こちらはレースの規定上「フェアレディZの外観を持っているが、中身は全く異なるクルマ」であり、しかし今回富士SUPER TEC 24時間レースに参戦するのは「市販モデルのフェアレディZがベース」となるようですね。
-
ここからフェアレディZの新たな歴史が始まる!日産がSUPER GT参戦用「Nissan Z GT500」を公開し、同時にGT-Rの引退を発表
| 現時点でスペックは非公開なるも、これまでの日産の戦績を見るに、まず「間違いない」だろう | 市販モデルのフェアレディZと共通するデザインのランプを持ち、Zを通じて日産の最ブランディングに貢献 さて ...
続きを見る
このNissan Z レーシングカーには、スリックタイヤを装着した8本スポークのRレイズ製アルミホイールが装着され、強化されたブレンボ製ブレーキ、クイックリリース式ボンネット(ダクト付き)、牽引フック、わずかなフェンダーエクステンション、レーシングスタイルのフューエルリッド、大型リアウィング、そして室内だとフルロールケージやサベルト製バケットシートなどが見られますが、基本的には市販車とは大きな相違がないように見えます。
なお、エンジンや足回りについては情報がなく、しかしやはり「市販車に近い」仕様なのだと思われます。
Max Racingから走るもう一台についてはどういった仕様を持つのかはわからないものの、日産が走らせるこの一台についてはおそらく「スポンサーロゴのないこの状態」で出場するものと考えられ、となるとサーキット上では相当に目立つかもしれませんね。
日産は新型フェアレディZにつき、その発表前後含めてこれまでにない動きを見せていて、今後の展開には期待がかかります。
合わせて読みたい、日産フェアレディZ関連投稿
-
新型フェアレディZ x シチズン!アテッサに限定コラボ腕時計が登場、ステンレスよりも40%軽量なスーパーチタン製
| 電池交換いらずのエコ・ドライブ搭載、時刻合わせも不要の電波腕時計 | 新型フェアレディZをのオーナーズミーティングにはこの腕時計を身に着けてくる人も多そうだ さて、シチズンが「アテッサ」シリーズよ ...
続きを見る
-
新型フェアレディZ全グレードがついに発表!最も安価なグレードでは524万円、最上位グレードでは696万円、GRスープラの499万円〜731万円とモロに競合
| 新型フェアレディZのエンジンは全車405馬力の3リッターターボ、GRスープラ「RZ」の387馬力を大きく超える | 予想よりも高い価格で出てきたものの、全般的に見て新型フェアレディZはお買い得のよ ...
続きを見る
-
【動画】日産フェアレディZ「カスタマイズプロト」の動画が公開!細部を見ると各パーツは市販化を前提に設計されているようだ!
| 日産はトヨタ同様にアフターパーツの拡充によってフェアレディZの人気を盛り上げる? | フェアレディZは忠誠心の高いファンが多く、アフターパーツの需要も高そう さて、日産が東京オートサロンにて発表し ...
続きを見る
参照:NISSAN