スバルが米国市場向け新型インプレッサにリコールを実施！「ブレーキランプセンサーが鋭敏すぎて、ブレーキが作動しなくてもブレーキランプが点灯する」

｜　ブレーキランプに関するリコールは意外と少なくない　｜

以前はマセラティがMC20の「ブレーキランプ点滅」に関するリコールを届け出

さて、スバルが北米にて「ブレーキペダルを踏んでいなくてもブレーキランプが点灯する」として2023年モデルのインプレッサ4,030台をリコールする、と発表。

この問題が発覚した経緯については明かされていないものの、米国運輸省安全局（NHTSA）に届け出た内容によると「ブレーキライトスイッチの調整ミスによって、ドライバーが減速しようとしていなくても、ブレーキランプが点灯してしまうおそれがある」とされています。

問題は「調整」によって改善

この「ブレーキランプが（ブレーキが作動していないにもかかわらず）点灯する」問題は2023年2月に初めて指摘されたもので、スバルはその後調査を行い、2月から4月の間に4件の（この件に関する）事例が見つかり、実際に減速していないにもかかわらずブレーキランプが点灯するという理由にて「後続のドライバーを混乱させ、事故の危険性を高める可能性があり、リコールに値する」と判断されています。

なお、幸いなことに、この問題に関連した事故や負傷者は確認されておらず、「2ヶ月で4件」という少なさから判断して（とは言っても自分で気づく類の不具合ではないが）すべての個体に発生する問題ではないのかも。

原因としては、上述の通り「（工場にて製造時に行う）ブレーキペダルとライトをつなぐスイッチの調整が不適切」であり、2023年2月1日から3月20日までに製造されたインプレッサハッチバック3,089台、セダン941台が今回のリコールに該当します。

本件に関しては、車体やパーツの設計上の問題、組付けの問題ではなく「調整の問題」であるとされ、よってそれらに欠陥があるというわけではなく、そのため対応としては「ブレーキランプスイッチとストッパーの隙間を調整し、誤点灯しないように修理する」。

この内容を見るに、ブレーキペダルを踏み、実際にブレーキが作動するよりも（ずいぶん）先にブレーキランプが点灯することになるのだと思われ、よってそのスイッチの位置（ペダルとのクリアランス）を調整するということになりそうです。

すでに生産現場の修正は完了済み

スバルによると、2023年3月21日にはすでに製造工程を修正しており、よって以降は問題のある車両は生産されておらず、生産済み車両においては販売店側にて（消費者への販売前に）調整を行うことも発表しています。

なお、日本市場向けの車両にこの問題があるのかどうかはわからず、4-5月のリコール情報を見てもまだ届け出がないもよう。

もしかすると「左ハンドル特有」の問題なのかもしれませんね、。

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