レクサスはブランドシフトを開始している
レクサスがブランドシフトを開始しているのは既報の通りですが、現在全国のショールーム(ディーラー)も着々と改装中。
そのショールームがレクサスの新しい方向性である「和」、そしてレクサスの象徴でもある「スピンドルグリル」をイメージしたデザインに変更されていっており、そのレベルが尋常ではないのでここで紹介したいと思います。
なおレクサスは日本でそのブランドが2005年にスタートした際に「接客(今で言うところのおもてなし)」が話題になり、多くの自動車ディーラーがこれに追随したということでも分かる通りに「販売手法」においても常に日本のマーケットをリードしてきた存在でもありますね。
スピンドルグリルはトヨタのルーツを表している(はずだったが)
「スピンドル」はここでは糸巻きのことで、これはトヨタのルーツである「豊田自動織機」を表しているとの説が一般的ではあるものの、トヨタの人(レクサスデザイン部主幹)によると「グリル下部から、より多くのエアを取り込もうとしたらこの形になった」と言う機能上の理由が語られており、通説はここで否定される格好に。
なお、このグリル自体は2012年に採用されたのが「初」となっています。
↓カーペットもスピンドル柄
ここ最近までのレクサスというと、「ジャーマンスリーへの対抗」を掲げていたフシがあったものの、今年あたりから徐々にその方向が変わってきており、そして大きくブランドシフトを発表。
その方向は「和」で、ショールームもそれを表現した内装へと変更されています。
なぜ「和」に至ったのかは不明ですが、おそらくは「独自の価値観」を持たないといつまでたっても「ジャーマンスリーの代替」のままに終わると考えたのかもしれません。
実際にそれまでのレクサスの車は「そういった」車が多かったようにも思いますが、実際に車を見る限りではLC500、NXのマイナーチェンジ版、最新のLSでは「ブランドシフト」が如実に出ており、何らかの「ドイツ車コンプレックス」から解放されたようにも思います。
こちらは受付カウンター。
カウンターの端が「スピンドルグリル」を模していること、和風の長屋っぽいデザインになっていることがわかりますね。
天然木を使用した天板。
柱のモザイクもスピンドル。
反射して見づらいですが、壁もスピンドル。
和紙とたこ糸を使用した白い壁の上に、透明の、スピンドルグリルを立体的に再現した(しかし角を落とした柔らかめのデザイン)パネルを取り付けています。
商談スペースもスピンドル。
チェアは柔らかいレザーを使用したハイバック。
これまでのレクサスのショールームはいかにも機能的で欧州風なデザインを持つクリーンで無機質なものでしたが、今回のブランドシフトによって随分柔らかく、親しみのあるものへ変更されたと感じます。
車だけではなくブランドの見せ方についても「脱ドイツ車コンプレックス」が見られ、今後に大きく期待できるブランドですね。
かつ、もともとその販売方法(接客)においては独自性を持っていただけに、今回のブランドシフトにおいてはさらにその強みを増した、とも言えそうです。
↓発表されたばかりのレクサスLS500 Fスポーツ
ショールーム内には他にも「和」「スピンドル」をイメージしたデザインや構造物、仕様が多数見られ、時には「隠れキャラ」のようにこっそり配されているものもあり、それらを探して見るのも面白いかもしれません。
(そのほかの画像はFacebookのアルバム内にて公開中)
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今回ショールームや車を見せていただいたのはレクサス千里さん
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