オーバーフェンダー、リアウイングも大迫力
新型カローラのレース用車両が英国にてシェイクダウンを開始。
これはBTCC(イギリスツーリングカー選手権)参戦用車両となり、トヨタGBがスピードワークス・モータースポーツとともに作り上げたもの。
つまりトヨタは「ワークス」としてBTCCに復帰することになりますが(ドライバーはトム・イングラム)、それだけトヨタのカローラに対する期待が伝わってこようというもの。
ただ、新型カローラについて、各国のレース参戦状況は異なっていて、アメリカではなんと「FR化」されてドリフトマシンに(フォーミュラ・ドリフトに参戦)。
トヨタがBTCCに復帰するのは久しぶり
なお、トヨタはここしばらくBTCCでのチャンピオンシップ獲得から遠のいていて、最近だとメーカーチャンピオンを獲得したのはホンダとBMWがほとんど。
そこへトヨタは(トヨタ・アベンシスで参戦していた)スピードワークス・モータースポーツと手を組んでの復帰となるわけですが、戦うライバルはBMW3シリーズ、ホンダ・シビック、メルセデス・ベンツAクラスといったところ。
今回公開されたプロトタイプについては、新型トヨタ・スープラに採用されていた「軍艦モチーフ(軍艦のどこをどうモチーフにしたのかはわからない)」カモフラージュの”色違い”を身にまとったもの。
スープラに使用されていたものはブラックとレッドがベースとなっており、「A90」の文字が見られましたが、もちろんカローラでは「A90」の文字はなく、カラーも「モノトーン」。
タイヤサプライヤーはダンロップで、タイヤウォールにはレター(ラベル)入り。
ピレリが市販用タイヤとしてははじめてサイドウォールにグラフィックを入れた「カラーエディション」を発売していますが、ミシュランもコンセプトカーやワンオフモデル(最近だとブガッティ・ラ・ボワチュール・ノワール)にこういったプリントの入ったタイヤを使用していて、ダンロップ、ミシュランともに市販用タイヤでも(ピレリに続いて)こういったグラフィック入りタイヤを発売してくるかもしれませんね。
スペックについての公開はなく、しかしエンジンは2リッターターボ、とのこと。
これはBTCC、そしてTCRの規定に則っているものと思われ、トヨタはTCR向けにプライベーターへと車両の販売を行う計画をもっているのかもしれません。
TCRはプライベーター中心のレースとして人気があり、アウディやフォルクスワーゲンはTCR用のカスタマー向け車両販売が好調とされていますが、トヨタはこれを「新たなビジネスチャンス」としてそこを見ているのかも。
現在TCRに参戦している車両については、ヒュンダイ(i30)、フォルクスワーゲン(ゴルフ)、アウディ(RS3)、ホンダ(シビック・タイプR)、アルファロメオ(ジュリエッタ)、キア(シート)、オペル(アストラ)、ラーダ(ベスタ)、プジョー(308)、ルノー(メガーヌ)、スバル(WRX STI)、セアト(レオン)など。
つまり相当数のメーカーが参加しているということになり、もしカローラがTCRでもその存在感を発揮できれば、その実力は「本物」ということになりそうですね。
VIA:BTCC