| レクサスはこれまでと方針を変え、SUVとミニバン重視? |
レクサスがそのエントリーモデルである「CT(377万円〜)」のモデルチェンジはまだ2年ほど先になる、とコメント。
これはレクサスの欧州法人を統括するパスカル・ラッチ氏が公表したもので、プラットフォームは最新のTNGAへとスイッチし、あらゆる面において改良を受ける、とのこと。
なお、CTは現在のレクサスにおいてもっとも安価なモデルですが、モデルチェンジを行うともちろん値上がりすることになり、UXの390万円を超えてしまい、「エントリー」とは呼べなくなる可能性も(その頃にはUXも改良にて価格が上がりそうですが)。
やはり世界中で求められるのはSUV
そして興味深いのは、同氏が「次期CTは必ずハッチバックである必要はない」と述べたこと。
現行CTは「5ドアハッチバック」ボディ形状を持つものの、このボディ形状が変更される可能性があるということを示唆しており、もしかするとワゴンボディを捨てて「UXの下に位置する”SUV”になる」可能性も。
なお、「5ドアハッチバック以外」だと「セダン」「クーペ」がありますが、次期CTがセダンになったとすると、販売好調なESのシェアを食ってしまい、かつ(CTの方が安いので)レクサスの利益を圧迫してしまい、「スポーツカー」というのも市場規模から見て「無い」と言えそう。
となると残るはSUVですが、現在レクサスで最も売れているのはRXで、NXやUXも販売好調。
レクサスは最近、ブランド初のミニバン「LM」を発表していますが、つまり今までのようにセダンに固執せずに売れ筋を追求するという姿勢を見せていて、次期CTはやはりSUVになるという可能性が高いという結論に。
次期CTはエレクトリック化によってCTと棲み分けか
そうなるとUXとの棲み分けが難しくなり、レクサスはUXとの競合を回避するために次期CTを「ピュアEV」として発売するのではという説もあり、これについてはレクサスUKのトップであるユアン・シェパード氏が暗にほのめかしているほか、同氏はレクサスUXよりも小さなサイズになる、とも具体的にコメントしています。
実際にこれが登場すると、ガソリンエンジン車だとメルセデス・ベンツGLA、アウディA3スポーツバックやBMW 1シリーズ、エレクトリックビークルだとメルセデス・ベンツEQA、テスラ・モデル3やモデルYの対抗になると見られ、レクサスは幅広いセグメントにおいてその競争力を発揮することになりそうです。
VIA: Autocar