| アメリカではGRよりもTRD |
トヨタが北米市場向けに、以前から発売を予告していた「カムリTRD」「アヴァロンTRD」を発売(TRD=Toyota Racing Development)。
これはカムリの現地グレード「SE」「XSE」に対して設定されるもので、モータースポーツにインスパイアされた内外装やホイールを持つスペシャルモデルです。
ちなみに日本市場でもカムリ用としてTRDからエアロパーツが発売されているものの、米国のTRDとは全く別の「マイルドヤンキー系」。
こちらは「 TRD for WS 」。
こちらはTRD。
カムリTRDはこういった仕様を持っている
なお、日本のカムリはすべて2.5リッターエンジン+ハイブリッドですが、北米には301HPを発生する3.5リッターV6モデルがラインアップされており、この「カムリTRD」のルックスに「ふさわしい」パフォーマンスを持つようです。
まず外観だとグロスブラック仕上げのフロントグリルを持ち、その内側はスポーツメッシュに。
エアロパーツとしてはフロント、サイド、リアアンダーにウイングレット付きのスカート、そしてトランクリッドにはウイングが取り付けられています。
そしてこれらは相当にアグレッシブな形状を持っており、日本におけるカムリのイメージからは想像もできないほど。
この「カムリTRD」「アヴァロンTRD」ともにTRD」チューンのデュアルエキゾーストシステムが装着され、高回転時には「それはいい音」を奏でる模様。
ホイールについてはマットブラック仕上げの19インチサイズで、カムリXSEに装着される標準ホイールよりも(大径かつ幅広にかかわらず)1本あたり1.4キロ軽いようですね。
さらにはサスペンションも強化され、レートの高いスプリングに専用ショックアブソーバー、径の太いアンチロールバーが与えられています。
ボディカラーは2トーン仕上げとなり、ルーフやドラミラー、エアロパーツはブラック仕上げとなり、レッドのアクセントが入ることに。
なお、インテリアについて、シートにはブラックのスポーツSofTexが使用され、ステッチはレッド、そしてヘッドレストにはTRDロゴ入り。
シフトノブ、フロアマットにもTRDロゴが入る専用品が奢られるようですね。
なお、こちらは「アヴァロンTRD」。
日本未導入のセダンですが、なかなかに恰好良い、と思います。
やっぱりアメリカではTRD
アメリカはモータースポーツと自動車メーカーとを非常に強く関連付けるお国柄でもあり、「モータースポーツに参加しないメーカーのクルマは売れない」と言われるほど。
もちろんトヨタも北米では数多くのモータースポーツに参加していますが、その活動を担うのが「TRD」。
日本だとTRDは組織改正にてGR(Gazoo Racing)にその座を奪われてしまい、その印象がいまひとつ曖昧ではあるものの、アメリカでは逆にGRの印象が強くはなく、今でも「トヨタのモータースポーツ=TRD」という印象がある模様。
今回のエアロパーツにしても日本とは全く異なるものが装着されており、完全に日本のTRDとは「別」と考えたほうが良さそうですね(実際に、現在では日米のTRDに関連性はない)。