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トヨタが”新型86開発チーム”を発足させ「スープラよりもスリリング、ドライブが楽しいクルマを作る」。マツダのFRプラットフォーム使用というウワサも

2019/09/26

| トヨタはスープラと86とをどう住み分ける? |

トヨタは新型スープラを発売したところですが、そこで気になるのが「トヨタのスポーツカー三本柱(スープラ、86、MR2)のうちの一台、86の後継モデル。
今回、トヨタにてスポーツカーの開発を行っている多田哲哉氏がオーストラリアのカーメディア、WhichCarに語ったところによると、トヨタは「新型86チーム」を発足させており、その目標は「新型86に、スープラよりも優れたドライバビリティをもたせること」。

これは非常に興味深い内容で、トヨタはスープラを「スポーツカーラインアップの頂点」であり86の上に位置する、とは捉えていないということになりますね。

「顧客は86にスリリングさを求めている」

そして多田哲哉氏によれば、顧客は新型86に対し、A90スープラを超えるスリリングさを求めているといい、だからこそトヨタは「新型86はスープラを超える必要がある」とも。

ただ、現時点では新型86については詳細を語ることを避けていて、しかしウワサでは新型86のエンジンはスバル製の2.4リッターになる、とも(日本仕様がどうなるのかはわからない)。
スバルの現行モデルを見るに、自然吸気だと230馬力、ターボだと260馬力ということになり、いずれにしても「340馬力の」スープラよりはやや非力。

そこでどう「スリリングさ」を出すのかということが課題となってきそうですが、比較的(電子制御によって)安定志向のスープラに対し、新型86では(現行同様に)よりドライバーがコントロールできる領域を追求してゆくのかもしれません。

なお、86、スープラ両方を運転した印象から言うと、「スープラのほうが速く安全に走れるが、86のほうが運転は楽しい」。
よって86は絶対的なタイムや速度より、「操る楽しさ」にフォーカスするのでは、とも考えています。

新型86はマツダのプラットフォームを使用する?

新型86について、やはりスバルとの共同開発となるのはほぼ間違いないと考えられるものの、気になるのはそのプラットフォーム。
現行86は(先代)インプレッサのプラットフォームを改良して使用していますが、現行インプレッサに使用される「SGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)」はFRに対応できないとされ、これは使用不可。

となると新型86は現行のプラットフォームをさらに改良するしか道がなくなり、しかしこれでは戦闘力にやや不安も。

ただし一説には、マツダが新しく開発する「FRプラットフォーム」を使用するという話も出てきていて、そうなると「マツダのプラットフォームにスバルのエンジンが載った」クルマが誕生することになります。

となるとここに「トヨタ-スバル-マツダ」という三社連合が誕生することになりますが、その場合、車両の生産は「最も大きなコンポーネント」であるプラットフォームを製造することになるマツダで(スバルがエンジンを納入し)行うのかもしれませんね。※スバルのエンジンにそこまでの価値を見いだせないとも思うものの、低重心を実現するにはスバルの水平対向エンジンが必要なのかも

VIA: WhichCar

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