| ダウンサイジングの波はどうやっても避けることができない |
トヨタ/レクサスはV8エンジンを廃止し、段階的にV6ツインターボエンジンへと移行する、との報道。
これによると、まずはアメリカのアラバマ工場にて製造するV8エンジンをV6ツインターボへと切り替え、さらに日本で製造しているV8エンジンも2-3年後を目処にV6ツインターボへと切り替える、としています。
ただ、これには「例外」もあって、というのもレクサスは「ロードカー、そしてスポーツカー向けに新型V8ツインターボエンジンを開発中」とも正式に発表しており、これは今後「LC」に積まれる可能性が高いこと。
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そしてせっかく開発した新型V8ツインターボエンジンの搭載をLCだけに留めるのは効率が悪く、よってレクサスが「LQ」として発売するフラッグシップSUVに積まれる、というウワサもあるようです。
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今後のトヨタ/レクサスはかなりややこしいことになりそうだ
話をV6ツインターボエンジンに戻すと、トヨタは次期レクサスLS、レクサスLX、そしてトヨタ・ランドクルーザーにこのエンジンを積むと報道されており、過去の報道とあわせると「新型ランドクルーザーにはV8エンジンが積まれない」可能性が高そう。
この「次期ランクルにはV8が積まれない」という案件については昨年6月にも話が出ていて、このときトヨタは「ダウンサイジングは世界的な流れである」とコメントしていることからも「現実になりそう」ですね。
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となると、トヨタは今後大排気量(ハイパワー)エンジンについては「V8ツインターボ」「V6ツインターボ」を持つということになるのですが、気になるのは「次期レクサスIS/RCはマツダのプラットフォームを使用し、マツダの直6エンジンを積む」というウワサ。
これについても信憑性は高く、実現するとなると「同じプラットフォームに直6とV6を積むことはない」と思われるので、ISとRCはマツダの直6を積んでマツダにて製造が行われ、LSやLXはV6ツ インターボを積んでトヨタが製造することになるのかも。
そうなると、これまでのレクサスに見られた「モデルをまたいでのエンジン共通性」が崩れることになり、同じレクサスであってもIS/RC、LSとはまったく異なるプラットフォーム/コンポーネントを持つクルマへと分化し、ブランドとしての統一性が薄れるという懸念も出てきます。
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ただ、こういった現象については、これまで「トヨタ単体」で捉えていたものを、「トヨタとマツダとスバルが同じ会社」だという方向へと考え方をシフトさせれば納得が行くもので、今後はこの”提携先での委託生産”という傾向がますます強くなるのかもしれませんね。