| トヨタはGRスーパースポーツに「レーシングカー伝統の」名を与える? |
さて、ル・マン24時間レースの決勝前に公開された「トヨタGRスーパースポーツ」のプロトタイプですが、その市販時の名称は「GR010」となる可能性が大。
これはGR86.orgによって明らかにされたもので、トヨタが欧州の特許庁に該当する機関(EUIPO=European Union Intellectual Property Office)へ「GR010」という商標を(8月23日に)登録した、とのこと。
なお、トヨタは過去にTS020、TS050という名を持つレーシングカーを発表しており、それを考慮すると「010」という数字の並びには納得性があり、GRブランドのフラッグシップとしても”ふさわしい”のかもしれません。
トヨタは「1」という数字にこだわりがある?
なお、トヨタが「1」という数字を用いたクルマとしてはGRスープラのインスピレーション元となった「FT-1」が存在します。
こちらは「夢のスポーツカー」としてデザインされたもので、おそらくはスーパーカーをイメージしたクルマ。
ちなみに「FT」はFuture Toyotaを表しています。
そのほかには「LF-1リミットレス・コンセプト」を発表したこともあり、こちらは「Lexus Future」を表していて、これはレクサスのSUVにおけるフラッグシップをイメージしたクルマ。
つまりFT-1、LF-1ともにトヨタの未来そしてトップレンジを表現していると思われ、となるとGRブランドのフラッグシップとなるであろうGRスーパースポーツが「1」を、さらにはトヨタ伝統のレーシングカーが用いてきた「0に挟まれた3桁の数字」を名乗るのはいかにもトヨタらしい、と言えますね。
GR010はどんなクルマに?
そして実際にGRスーパースポーツ改めGR010がどんなクルマになるのかですが、今までに公開されている情報は下記の通り。
GRスーパースポーツコンセプト エンジン:V型6気筒直噴ツインターボ エンジン排気量:2,400cc 出力:735kW/1000ps(エンジン+ハイブリッドモーター) ハイブリッドシステム:トヨタハイブリッドシステム・レーシング(THS-R) ホイールサイズ:F18×13J R18×13J タイヤサイズ:F330/710R18 R330/710R18 |
そしてル・マン24時間レースの決勝前に公開されたプロトタイプは「オープントップ」を持っており、トヨタによるとこれは「今回のために特別に改造された車両」。
発表の場では(トロフィー返還など)様々なパフォーマンスを行う必要があったために乗降性や被視認性を考慮したのかもしれませんが、つい先頃トヨタは「キャノピー式」ルーフを持つクルマのパテント画像を出願しており、GR010の市販モデルはこの「ルーフ開閉方式」を持つ可能性も高そうで、TS050のようなルーフ、豊田章男社長のドライブにてシェイクダウンを開始したGRスーパースポーツ試作車とは異なる車体構造を持つのかもしれません。