| 今までの「インテリ顔」から一気に「ワル顔」へ |
ホンダが2021年モデルのリッジライン(フェイスリフト版)を発表し、ぼくの中でカッコいいと話題に。
このリッジラインは見ての通りピックアップトラックですが、残念ながら日本では購入できないクルマです。
ただ、北米では非常に人気が高く、とくに現行の2台目にスイッチしてからは好調な販売を維持しているようですね。
アメリカでは「中型トラック」に分類されるそうですが、そのボディサイズはかなり大きく、全長5,335ミリ、全幅1,995ミリ、全高1,785ミリという体躯を誇ります。
今まではソフトさがウリだったが
なお、これまでのリッジラインは洗練されたルックスが特徴で、しかし2021年モデルではちょっとタフなルックスへ。
これは世の中の嗜好を反映させたものだと考えられますが、SUV市場においてホンダは「タフなルックスの」トヨタRAV4にCR-Vの売り上げを食われているとも報じられ、今後はアクの強い路線に転じるのかもしれません。
参考までに、日本市場においても、優等生ルックスの新型ホンダ・フィットは「アクの強い」トヨタ・ヤリスにどうしようもないほど販売面で差をつけられており、ホンダは「クリーンでインテリジェントな」デザインを見直す時期に来ているんじゃないかと考えたりします。
今回のフェイスリフトにおいては、「Aピラーから前」がすべて新しくなったといい、フロントグリルやヘッドライトのみではなく、ボンネットやフェンダーも新デザインへと置き換えられ、押し出しの強い顔つきへと変化しています。
リアについても変更が加わり、テールパイプは「ツイン」に(ピックアップトラックでこの仕様は珍しい)。
搭載されるエンジンは3.5リッターVTEC(V6)、出力は280HP。
なお、新型リッジラインには、現在アメリカで大流行中の「ブラックアクセント」を付与できるブラックエディションもラインアップされ、大きく商品力が向上したと言えそう。
さらにはホンダ・パフォーマンス・デベロップメント(HPD)からもオプションパーツが発表されており、専用グリルやオーバーフェンダー、HPDグラフィックが用意されているようですね。
ホイールはまるで社外品のようなイカつさを持ち、これもまたHPD製の純正オプションとのこと。
新型リッジラインのインテリアは「あえて」一部アナログへ
インテリアについては変更幅が比較的小さく、しかし他のモデル同様、オーディのボリュームコントロールがタッチパネルから物理的な「ツマミ」へ(急にボリュームを下げたいとき、デジタルだとアクション数が多き、ドライバーを煩わせる)。
ホンダはデジタル全盛の現在において、あえてアナログ採用を拡大する傾向にあるようですね。
ライバルはやっぱりハイラックス?
そして現地でのライバルはやはり「ハイラックス」だと思われますが、こちらは一足先にマイナーチェンジを受け、さらにアグレッシブなスタイルになったところ。
トヨタは「たとえ販売台数が少くとも」ピックアップトラックを楽しんで欲しいとの理由から日本市場にハイラックスを導入しており、これは(ホンダには真似できない)トヨタのすごいところだ、と思います。