| これだけクルマに乗ってきたのだから、なにか一つくらいは楽しい思い出がありそうだが |
カローラの数だけこういった「物語」があり、それを想像するとちょっと楽しい
さて、トヨタ・カローラが1966年の発売から累計販売5000万台を記録を記録し、トヨタはそれを記念するコンテンツをいくつか公開しています。
その中でもちょっとユニークなのが、1960年代から現代に至るまでのカローラとオーナーにまつわるストーリーをコミック化したもの。
たとえば1960年代だと、まだまだ個人でクルマを所有することが珍しく、その時代において広い普及をめざして誕生したのがカローラであり、「カラーテレビ、クーラー、カー」の3つが「新・三種の神器」と呼ばれていたようで、そんな中での家族の話を描いています。
1960年代のカローラはこんなクルマだった
そしてこちらは1960年代のカローラ。
今回公開されたコミックについては、一般から投稿されたこの写真をもとにストーリーを創作した、とのこと。
1970年代のカローラはこんなストーリー
そしてこちらは1970年代のストーリーで、父と子の不仲と和解を描いたものです。
この時期の大きなトピックとして「ボウリングブーム」があったようですね。
1970年代のカローラはこんな感じ。
そして1970年代のコミックのインスピレーションもととなったのはこの写真。
1980年代のカローラはこんなストーリー
そして1980年代のカローラは一組の男女の恋を描いたストーリー(当時流行った、わたせせいぞうや鈴木英人っぽい雰囲気)。
この時代の特徴として「ラジカセ」が描かれ、トヨタは「カセットテープの普及によって、車内空間は自分の好きな音楽を楽しめる場所に進化した」と述べています。
1980年代のカローラはこんな感じで、ある意味全盛期だったんじゃないかという感じですね(カローラFXが懐かしい)。
ストーリーのもととなったのはこの1枚の写真です。
1990年代のカローラはこんなストーリー
そして1990年代のカローラも親子の関係性を描いたものとなっていますが、1970年代番とはちょっと異なる内容となっています。
トヨタはこの時代のトピックとして「Jリーグ」を挙げています。
1990年代のカローラはこんなラインナップ(カローラ スパシオとかいうクルマもたしかにあったな・・・。)。
ストーリーの原案となったのはこの一枚の写真です。
2020年代のカローラはこんなストーリー
そして2020年代のカローラは「ソロデビュー」をテーマにしたもの。
ちなみに1990年代からイキナリ2020年代に飛ぶのは、2020〜2010年代がカローラにとって暗黒時代(プリウスに主役を奪われ、存在感を発揮できなかった)だったからなのかもしれません。
トヨタによると、この時代はソロキャンプはじめアウトドアブームが到来し、それにあわせてカローラ初のSUV、「カローラクロス」が登場した、とのこと。
そしてこちらは201〜2020年だのカローラシリーズ。
https://www.flickr.com/photos/110074903@N02/51798849881/in/dateposted-public/このストーリーの原案となったのはこの写真。
ボクはあまりクルマに関する淡い思い出がない
なお、今回の一連のコミックを見てぼくが思ったのは、「ぼくにはクルマに関する、家族や恋人との、心に残るようないい思い出がないな」ということ。
もちろん両親や恋人とともにクルマに乗って出かけたことはあるのですが、とくに「嬉しかった」「楽しかった」ということを思い出せず、あれだけクルマに乗ってきてなにひとついい記憶がない、ということに愕然としています。
ただ、一人でクルマに乗っていて、クルマと一緒に見た風景、体験したこと、行ったところについてはよく覚えており、そう考えるとぼくはクルマを移動のための道具ではなく、「家族や恋人、友達として」見ているのかもしれません。
参照:TOYOTA