| GRスープラの失速の理由は「オーバークオリティ」そしてそれに起因する「価格」だと思う |
そして、こればかりはどうにもならない
さて、その登場からしばらくが経過するGRスープラ。
発売されたその年こそは大きな注目を集め、プレミア価格で転売されたり当年のSEMAでは「GRスープラ一色」になったりしたものですが、その後にいくつかの魅力的なスポーツカーが登場し、かつ価格的訴求力を失ってしまったためか現在では人気が今一つの状態です。
その理由はやはり価格が非常に高価であることが挙げられると考えていて、これはBMWとの共同開発を行ったために、あらゆる部分が「BMW品質」に引っ張られ、結果としてトヨタとしては無用なレベルにハイクオリティになってしまったからなのかもしれません。
なぜGRスープラは「売れなく」なったのか
しかしながら「部分的に簡略化することで」価格を下げようと考えたとしても、BMWのほうではZ4という(GRスープラの)兄弟車を持っているので、同じ車体やドライブトレーンを持つGRスープラの価格だけを下げることを許容するわけにはゆかず(BMWの利益保護のため、共同開発時において、GRスープラを安売りしないという協定のようなものが盛り込まれていたのだと思われる)、よってパワーアップを行ったり、(米国では)当初販売予定のなかった4気筒モデルを追加したり、ワールドワイドではマニュアル・トランスミッション搭載モデルを追加という”カンフル剤”を打ったのだと思われます。
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ただ、それでも大きな効果はなかったと考えてよく、よって現在GRスープラはちょっと中途半端な状態にあるとも認識していますが、もしかすると「オープンモデルがあれば」また事情が違っていたのかもしれません(これもZ4との絡みにて発売できないのかも)。
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ちなみにですが、GRスープラ不調の大きな理由はやはりC8コルベットの存在だと考えていて、C8コルベットのコストパフォーマンスに比較するとGRスープラのそれが大きく劣っているのは間違いないものと思われます(品質は別として)。
GRスープラはフェイスリフト(マイナーチェンジ)で魅力を取り戻せる?
そこで今回レンダリングアーティストが考えたのがGRスープラのモディファイ版、もしくはフェイスリフト(マイナーチェンジ)版ですが、全体的に見てかなりマッシブな雰囲気に。
空想上の産物ということもあり、大幅な改装が加えられていて、フロントバンパー、ヘッドライト、フロントフェンダー、フロントフードなども新デザインへ。
サイドステップ、リヤフェンダー、リアウイングや・・・。
テールランプ、リアバンパー、リアディフューザーも新デザインへ。
ただ、現実的にフェイスリフトがあるのかないのかについては全くわからず(BMW Zはちょっとだけ変わった)、現在の販売台数を見る限りではそこまでのコストをかけての改良を行うことは難しいかもしれませんね。
なお、ここ最近のBMWの通例から見て、フェイスリフトがあったとしてもエンジンそのものには手を入れていない(環境規制に対応させるために大きなコストがかかる)ケースが多く、よってGRスープラのフェイスリフトが行われたとしても「出力はそのまま」である可能性が高そうです。
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参照:Evrim Özgün