| 加えてレクサスは2024年モデルのLCを大幅アップデート |
エンジンやトランスミッションの制御に加えてインテリアの操作系にも変更がもたらされる
さて、レクサスが欧州にて「LC アルティメット・エディション」を発売する、と発表。
このLCアルティメット・エディションはクーペ、そしてコンバーチブルの両方に設定される限定モデルで(ただしV8モデルのみ)、ボディカラーに日本の高級磁器をイメージしたマット仕上げの白銀ホワイト(Hakugin White)を採用したことが最大の特徴だとされていますが、レクサスにおいて「マット」ペイントが採用されることは非常に珍しいと思います。※レクサスは欧州市場向けに毎年LCの特別仕様車を発売している
レクサス LC アルティメット・エディションはこんなクルマ
このLC アルティメット・エディションは「通常の」LCとは一線を画しており、そのひとつとして業界初の「インクリメンタル・フォーミング・カナード」を採用したことが紹介されていますが、このエアロパーツはほかのクルマのように「後で取り付けた」ものではなくフロントバンパーとの一体成形となっています。
レクサスによると、このエアロパーツは単なる”視覚的なハイライト”ではなく、エアロダイナミクスを向上させるという機能的な役割を果たすといい、車両前部の浮き上がりを抑えてハンドリングと安定性を向上させるとのこと。
ちなみに通常のレクサスLCのフロントバンパーはこちら。
なお、公開された画像は一部「既存の」レクサスLCのものですが、実際のLC アルティメット・エディションのリアにはカーボン製リアウイングが装着されるといい、けっこう大きく外観上の差別化が図られるのかもしれません。
このレクサスLC アルティメット・エディションのインテリアには武士の甲冑に由来する「勝色(かちいろ)」が採用されており、これについては以前レクサスがISに設定した「I Blue」にも用いられており、その際には以下の通り解説がなされています。
無限の色をもつ自然界からのインスピレーションを大切にするレクサスカラーが、新たに着目したモチーフは「藍」です。ジャパンブルーとして海外に知れ渡った日本の藍色は、古来、微妙な色味の違いが100種類以上あり、その中からレクサスが選択したのが「搗色(かちいろ)」。中世の武将たちは「搗色」を「勝色」と結びつけ、縁起の良い色として武具甲冑の装飾に好んで用いました。
搗色は陰になればより色濃く、光を受ければ鮮やかに藍が際立ちます。
レクサスはLCを2024年モデルとしてバージョンアップ
なお、このレクサスLC アルティメット・エディションはレクサスLCはの2024年モデルをベースにしており、この2024年モデルにはいくつかのアップグレードが施されていて、まず自然吸気5リッターV8がリチューンされエンジンレスポンスやフィーリング、サウンドが改善している、とのこと。
さらにはリアディファレンシャルが再キャリブレーションされ、加速性能が向上しているのだそう。
その他、2024年モデルのLCには12.3インチのタッチスクリーン、音声認識、クラウドベースのカーナビゲーションが採用され、(評判のよくなかった)タッチパッドを廃止した後にセンターコンソールの操作系を再配置している、とアナウンスされています。
ボディカラーだとヒートブルー・コントラスト・レイヤリングとソニック・カッパー・フレッシュがクーペ/コンバーチブルともに採用され、ブルーとホワイトのツートーンカラーが新たに設定されることに。
さらには20インチと21インチの3種類の鍛造ホイールが用意され、パノラミックビューモニターカメラの標準装備化、Lexus Safety System +のアップグレード、ブレーキバイワイヤシステムの再チューニング(より自然なフィーリングがもたらされている)、10速オートマチックの制御ロジック更新がもたらされているほか、V8エンジン搭載車(LC500)では「エキスパート」モードを選ぶとトラクションコントロールの解除が可能となり、ハイブリッドモデルモデル(LC500h)ではバッテリーパックの容量が拡大しているのだそう。
レクサスによれば、5月から2024年モデルのLCの生産を開始し、9月からアルティメット・エディションの生産を行うとされています。
合わせて読みたい、レクサス関連投稿
-
え?北海道?レクサスが欧州市場限定にて「レクサスLC Hokkaido Edition」を80台限定で発売。北海道の温泉や火山をイメージ
| レクサスLC Hokkaido Editionは北海道の温泉や活火山をイメージ | ボディカラーは4色のみ、インテリアは特別な仕上げに さて、レクサスが欧州市場向けにレクサスLC「Hokkaido ...
続きを見る
-
世界一美しいクーペ、レクサスLC500がシューティングブレークに!デジタル上にて「世界で最も美しいワゴン」が誕生する
| レクサスLC500シューティングブレークが発売されることはなさそうだが、ピュアエレクトリック世代のレクサスにはスポーツワゴンが追加されることになりそうだ | ワゴンボディは微妙に流行の兆しも見られ ...
続きを見る
-
レクサスがLCにさらなる限定車「LC インスピレーション メディテーション」を150台のみ設定!瞑想の名を持つシックな仕様
| レクサスは定期的に「インスピレーション」シリーズを追加している | 今回はLCクーペ、コンバーチブルに「瞑想」をテーマにした限定モデル さて、レクサスLCはつい先日、欧州向けとして「レクサスLC ...
続きを見る