| ここ最近のトヨタの勢いは恐ろしいものがある |
トヨタは最大限の要望を拾うべく多種多様なモデルレンジを提供
さて、かねてよりウワサになっていた「トヨタ・センチュリーSUV」。
これまでには”関係筋の話”として2023年に発売されるという報道がありましたが、今に至るまでトヨタはこれについて公式に言及したことはなく、しかし今回はじめて「センチュリーSUV」を投入すると(公式動画内にて)語っています。
この事実は、新型アルファード/ヴェルファイアの発表会においてなされたプレゼンテーションの中で(動画では12:12くらいから)触れられており、現行センチュリーとの入れ替えではなく「新たなセンチュリーのバリエーション」として年内に追加されることになるもよう。
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トヨタは選択肢の多さを強調
そこで今回のプレゼンテーションの内容について見てみると、まずトヨタは「アルファード」「ヴェルファイア」という2つの兄弟車を用意したことにつき、「選べる自由」を強調しています。
たしかにアルファードは「高級サルーン」、ヴェルファイアは「見た目マッチョで走り志向」という性格が与えられ、パワートレーンや足回りなどに相違がある、とも紹介されていますね。
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そして新型クラウンについても「パワートレーン」の選択肢があることに触れていますが、たしかにトヨタはフルラインアップメーカーとして「全ての人の需要を満たすべく」活動しており、こういった”多様化する要望にあわせた製品の拡充”はブランドの核に通じる部分なのかもしれません。
ただ、トヨタは「ここで話は終わらない」と示していて、これはスティーブ・ジョブズの「そうそう、あともう一つあった」という発表手法を取り入れたものだと思われます(スティーブ・ジョブズがiPhoneを発表したときのプレゼン以降、もっとも大事なものをさり気なく最後に発表するのが様々な業界での標準となってしまった)。
そして突如登場するのが「究極のショーファー(運転手)カー」であるセンチュリー。
トヨタは伝統あるセンチュリーでさえ変化の対象として捉え、時代に合わせて変革し・・・。
「新たなるエディション」として投入することを示唆。
センチュリーSUVはロールス・ロイス・カリナンに似ているらしい
なお、トヨタが公式にて公開した動画ではここまでしか紹介されていないものの、会場ではその姿が投影されたといい、その姿は「ロールス・ロイス・カリナン」のようなハイライダーであり、SUVに近い車体を持っていた、とのこと。
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ここからはウワサの範疇となりますが、センチュリーSUVは現行センチュリーと異なるプラットフォームを採用し、具体的にはハイランダー/グランドハイランダーをベースとする、と言われています。
ただしオフロード走行は考えておらず、全長は5.2メートル、全幅は2メートルという「巨大な」クルマとなり、前輪をガソリンエンジン、後輪をエレクトリックモーターで駆動する4WDになるという見方が濃厚ですが、この異例の大きさについては、「日本よりも、世界をターゲットにしているため」だとされ、世界中の富裕層を満足させるべく贅の限りが尽くされ、その価格はランドクルーザーの3倍程度(およそ2000万円くらい)に設定されることになるもよう。
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おそらくこのセンチュリーSUVは今年発表されるものと考えて良く、となるとここ最近のトヨタ/レクサスは「クラウン、プリウス、レクサスLBX、レクサスGX、レクサスTX」、そして(フルモデルチェンジ版の)C-HR、そして今回のセンチュリーSUVなど、立て続けに大物を発表するということになり、近年にない勢いにちょっと驚かされています。
トヨタがセンチュリーSUVについて触れる動画はこちら
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