スープラGRMNと思われる試作車がニュルに登場。M3/M4同様の「S58」エンジン搭載と推測されるが、それにしては外観がおとなしめ？【動画】

｜　おそらくはまだ開発の初期段階であり、実際の外観はもっと過激なものとなるだろう　｜

仮にS58エンジンを積むとなると、生産工場を変更する必要が出てきそう

さて、しばらく前にウワサが出て久しい「GRスープラ GRMN」と思われるプロトタイプがニュルブルクリンクに参上。

今回、ニュルブルクリンク近くの施設を出てコースに入り、ハイスピードで走行する様子が動画に収められていますが、どの段階まで開発が進んでいるのかは現段階ではナゾのまま。

今のところ、2024年に発表され、2024年後半から「2025年モデルとして」生産されるのではないかと見られています。

現段階ではGRスープラGRMNはこんな特徴を備えているが

今回公開されたプロトタイプを見るに、例の「軍艦モチーフ（どのあたりが軍艦なのかは未だにナゾである）」のカモフラージュ用ラッピングを車体前後に巻いており、つまりはその部分が「変更される」のだと考えていいのかも。

フロントだとバンパーサイドにカナード、リアだとステー付きウイング（かなり角度が立ってる）を確認でき、車高もダウンしているようには見えますが・・・。

一方でブレーキには変更がないようにも感じられ（フロントディスクが大きくなっているように見えないこともない）、車体前後の変更と合わせてこれが「GRMN（Gazoo Racing Masters of the Nürburgring）」というにはちょっと物足りないという気もしますね。

そう考えるならば、この試作車はまだまだ開発初期段階であり、実際に発売されるモデルは「もっと過激な」スペックを持つことになるのかもしれません。

搭載されるエンジンはやはり「S」型だと思われるが

現在GRスープラに積まれるエンジンは、BMWの提供による2.0リッターB48と3.0リッターB58で、しかしこのスープラGRMNにはS58エンジンが積まれる公算が大。

ちなみにBMW「M」モデルに積まれるエンジンは専用の設計を持っており、「S」の文字を持つことが特徴ですが（アメリカ向けのMモデルにはSエンジンを積んでいないモデルが過去にはあった）、BMWはいまだかつて「S」エンジンを社外に出したことはなく、スープラGRMNが本当にSエンジンを積むのかどうかという声もあるもよう。※BMWはモーガンなど他社にエンジンを供給しているが、”S”エンジンは出してない

【訂正】S型エンジンはマクラーレンF1、そしてヴィーズマンに供給したことがある（情報いただきありがとうございます）

よってBMWがSエンジンをトヨタに供給するとすれば、それは初めての事例となるのですが、仮にBMWがSエンジンの供給に首を縦に振ったとしても、スープラを組み立てているマグナ・シュタイアーではSエンジン搭載車を組み立てた事例がおそらくはないはずで、となるとスープラGRMNは例外的にBMW（のM社）にて組み立てられることになるのかもしれません（もちろんイレギュラー事例なので価格は大きく跳ね上がる）。

なお、S58「コンペティション」スペックだと500馬力を超えることになるかと思われますが、その場合、BMWはこのパワーとトルクに耐えることができるマニュアル・トランスミッションを持たないため、必然的にトランスミッションは8速ATオンリーとなりそうです（まさかMTを積むために意図的にパワーダウンさせるようなことはないと思う）。

【訂正】M4 CSL3.0は500馬力オーバーにてマニュアル・トランスミッション搭載

トヨタ・スープラGRMNと思われるプロトタイプが走行する様子を捉えた動画はこちら

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参照：CarSpyMedia