レクサスが昨年のオートサロンに展示され人気だったコンセプトカーの市販バージョン「RX450e F SPORT Performance」を発表。価格は1080万円、抽選にて100台を限定販売

｜　まさか本当にこの「二段ウイング」を持つ過激なクルマを発売しようとは　｜

ある意味でレクサスはなかなか「あなどれない」ブランドである

さて、レクサスがバッテリー式電気自動車（BEV）、RX450eに「F SPORT Performance」を追加し、100台のみ限定販売を行う、と発表。

価格は1180万円、そして販売方法は「抽選」となっており、発売は3月下旬だとアナウンスされています。

これはちょうど1年前の東京オートサロン2023に展示された「レクサスRZ スポーツコンセプト」の市販バージョンということになりますが、一部変更はあるものの、かなりの部分において「イメージそのまま」を維持しているように思えます。

レクサスRZ450e F SPORT Performanceはこんなクルマ

そこでこのレクサスRZ450e F SPORT Performanceを見てみると、レクサスによれば「RZ450eのポテンシャルを最大限に引き出し、バッテリーEVで実現する走りの楽しさを具現化」「エアレース・パイロットの室屋義秀選手、レーシングドライバーの佐々木雅弘選手とともに空力と走行性能を強化」した特別仕様車。

現在レクサスRZには「450e」そしてFWDモデルの「RZ300e」がラインアップされていますが、このレクサスRZ450e F SPORT Performanceでは上述の通り「走る楽しさ」を追求しており、そのために採用しているのが17点にもおよぶエアロパーツ、そして21インチサイズのタイヤ/ホイール（エンケイ製）に加えて専用のチューニングを持つサスペンション。

なお、エアロパーツについてはLEXUS PATHFINDER AIR RACING所属の室屋義秀選手との技術交流を通じて共同開発がなされ、航空機に採用される技術を用いた開発がなされており、ベース車のRZ450eとは全く異なる雰囲気を持つに至っています。

さらにサスペンションのチューニングにおいては佐々木雅弘選手がToyota Technical Center Shimoyamaを徹底的に走り込むことによって徹底的に仕上げを行ったといい、よってこのレクサスRZ450e F SPORT Performanceは「単にエアロパーツを追加して足回りを固めただけ」の特別仕様車ではなく、その性能が実証された”コンプリートカー”だと捉えて良いのかもしれません。

エクステリアカラーはレクサスRZ スポーツコンセプトから引き継がれた「HAKUGIN（白銀）」、そしてブラックのコントラストカラーにブルーのアクセント。

なお、この「HAKUGIN（白銀）」は光と影が織りなす静寂の銀世界から着想を得たと説明されており、”きめ細やかな粒子感で美しい造形を際立たせるマットホワイトの新たな質感を追求した”と説明されています（ブルーはEVのクリーンさを表している）。

ちなみにフードバルジ、この驚くべき二段リアウイング、ルーフ、ターニングベインはカーボン製。

全体的な雰囲気は一般的なレクサスのイメージを超越しており、SF映画にでも登場しそうなデザインを持つクルマだと思います。

レクサスRZ450e F SPORT Performanceはこんなインテリアを持っている

レクサスRZ450e F SPORT Performanceのインテリアにもまたブルーが効果的に使用されており、ブラックのウルトラスエードシートにはブルーのステッチが施されるなど、内外装両方において「統一感のある仕上がり」に。

このレクサスRZ450e F SPORT Performanceを購入しようと考えた場合、まずは2024年1月12日（金）から2月19日（月）までの間に全国のレクサス店にて抽選の申し込みを行い、当選者した場合は販売店から2月22日（木）以降に連絡があるとされ、そこから商談の運びとなるようですね。

なお、現在レクサスRZは「売れているのかどうかわからない（ほとんど走っているのを見たことがない）」状態ですが、そこへ来て1080万円という高額な価格設定を持つこのクルマにどれくらいの購入希望者があらわれるのかは全くのナゾ。

もしかすると「サッパリ」かもしれませんし、あるいは「購入希望者が殺到」するのかもしれず、実際の注目度についてはちょっと気になるところです。

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参照：LEXUS