Image:AVATR
| 中国では一気にトレンドが拡大することがあるだけに、今後は「ファッションデザイナーとのコラボレーション」が人気化するのかも |
正直、このアバター012はなかなかにカッコいいデザインを持っていると思う
さて、長安汽車が展開するEVブランド、アバター(Avatr=阿维塔)ですが、中国・上海で開催された「2024アバターブリリアントナイトイベント」にてアバター012を正式に発表し、同時に先行販売が開始されています。
このアバター012は「アバター12」の特別エディションという位置づけですが、何が特別なのかというと、ルイ・ヴィトンを経てフェンディとディオールにてディレクターを務めるデザイナー、キム・ジョーンズとのコラボレーションによって誕生したモデルだということ。
ちなみに価格は70万元(現在の為替レートだと約1430万円)、限定700台、そしてこのクルマを購入するとディオールのトートバッグが1つ付属してきます。
アバター 012 キム・ジョーンズはこんなクルマ
そこでこのアバター012 キム・ジョーンズを見てみると、ボディサイズは全長5,020ミリ、全幅1,999ミリ、全高1,450ミリ、ホイールベースは3,020ミリという大きなクルマで(もちろんEV)、261馬力/280Nmを発生するフロントモーターと308馬力/370Nmを発生するリアモーターという構成を持ち、電力はファーウェイのDriveONEシステムとCATLの5C Qilinバッテリーパックによって供給され(30%~80%までの充電にかかるのは約10分)、CLTCサイクルによる航続距離は約650km。
ツルっとした外観にスリムなデイライトランニングランプ、インテグレーテッドドアハンドルという「中国で好まれる要素」を持ち、さらにはデジタルサイドミラーも装備します。
ボディカラーは専用色のリキッドシルバー、そしてホイールは21インチ、アクティブグリルを持ち、グリル中央に1つ、フェンダーに2つのLiDARを持つことからもわかるとおり高度な自動運転レベル(ファーウェイ Qiankun ADS 3.0)を備え、つまりはかなりハイスペックなクルマでもありますね。
アバター 012 キム・ジョーンズはこんなインテリアを持っている
そしてアバター 012 キム・ジョーンズの内装を見てみると、アバター12同様の意匠を持っていて、しかしその配色がこの特別モデル専用の明るい暖色系に。
インフォテイメントシステムを駆動するのはファーウェイのハーモニーOS4、そして物理ボタンの数は最小限に抑えられ、多角形ステアリングホイール、15.6インチの中央制御スクリーン、計器パネルとマルチメディアシステムで構成される35.4インチの4K解像度の統合スクリーンが組み合わされています。
そのほかルーフには星空をイメージした「スカイライト」デザインが用いられ、巨大なスクリーン、そしてダッシュドードやヘッドレスト、ボディ外装にも「KIM JONES」のロゴを確認でき、内外装の至るところで特別感を演出しているようですね。
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参照:AVATR