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中国シャオペンがついに「空飛ぶクルマ(正確には飛行モジュール付車両)」を正式発表、約4000万円で受注開始予定、納車は2026年から

中国シャオペンがついに「空飛ぶクルマ(正確には飛行モジュール付車両)」を正式発表、約4000万円で受注開始予定、納車は2026年から

| 現時点では世界中のどこにも「空飛ぶクルマ」に関する規定がないらしい |

ただしそのうち事故が発生し「飛行禁止」となりそうだ

さて、中国シャオペン(Xpeng)「いくらなんでもこれはないだろう」と目された(かつてコンセプトカーとして発表された)クルマ、エアロHTを正式に発表。

これは見ての通り「6輪サイバートラック」のような車で、モジュール式の「空飛ぶクルマ」を格納できることが大きな特徴です。

中国シャオペンが「空飛ぶクルマ」2タイプを公開。SFっぽい「母船+飛行モジュール」タイプも登場してガジェット好きのボク歓喜【動画】
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シャオペン エアロHTはこんなクルマ

つまりこのエアロHTは「陸上輸送車と航空機で構成される」という他に例を見ないクルマであり、最初の公開飛行は11月に行われ、今年末までに200万元(現在の為替レートでは約4000万円くらい)という価格にて販売が開始されます。※納車は2026年の予定

ちなみにこのシャオペン「エアロHT」を発売するのは(電気自動車の開発・製造・販売を行う)シャオペンの関連会社”シャオペンHT”で、シャオペンCEOの資金援助にて2013年に設立され、実際の空飛ぶクルマの開発と実用化を目指しています。

2021年には第六世代の「空飛ぶクルマ」が発表され、これは「ルーフに展開可能なローターを備えたクルマ」であったものの、クルマとして道路(地上)を走行しているとき、振動による損傷を防ぐためにローターを適切にロックすることが非常に難しいということがわかり、よってこのように「別の飛行用モジュールを内蔵する形」となったわけですね。

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「航空母艦」となる車両は全長5.5メートル、幅と高さそれぞれ2メートルという大きなサイズを持っており、6輪ながらもシンプルな面構成を持つ「ミニマルな」スタイルを持っています。

そしてこのクルマは800Vアーキテクチャを持つEVで、しかしエレクトリックモーターの駆動とバッテリー蓄電を目的とした発電用内燃機関を持つため、正確にはEREVということに。

なお、この発電機のおかげで最大航続距離1,000kmに達するうえ、飛行モジュールのための電力を供給することが可能となり、こちらはフル充電にて5〜6回の飛行が可能だとされ(距離は不明)、手動と自動の2つの運転モードをサポートしています。

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参考までに、シャオペンHTは現在生産工場を持たないといい、この工場が完成するのは2024年9月、試作車が完成するのは2025年7月、納車開始は2026年というスケジュール感にて進められ、年間生産能力は「1万台以上」。

なお、興味深いことに「空飛ぶ車については、どの国にも適切な法律がない」そうで、つまり現時点では購入や飛行に規制がないことを意味します。

そしてお膝元の中国では低高度飛行が徐々に自由化されると言われていますが、一旦販売されれば(ドローンのように)様々な問題を引き起こすこととなり、即座になんらかの制限が設けられることとなりそうです。

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参照:Xpeng

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