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中国スゴいな・・・。1,000馬力が1000万円以下で。BYDの高級ブランド、騰勢(デンツァ)がマセラティ・グランカブリオぽい「Z」のオープン版を発表

BYDの高級ブランド、デンツァ「Z(グリーン)」の全景

Image:Denza

| 中国の自動車メーカーは自身こそが「最高」と信じて疑わず、欧州はじめほかの国のメーカーは眼中にない |

たしかにこれだけの勢いがあれば「無敵」のように思えるだろう

BYDの上級ブランド「騰勢(Denza)」が北京モーターショー2026にて驚愕のニューモデルを世界初公開。

この新型「Denza Z」は、マセラティを彷彿とさせるエレガントな外観に、ランボルギーニ・テメラリオを超える1,000馬力オーバーのパワーを秘めつつも「1000万円以下で」市販されるという、既存のラグジュアリーカー市場を根底から覆す「価格破壊EV」です。

中国 FangChengbao(ファンチェンバオ=方程豹)フォーミュラXのフロント正面(グリーン)
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なお、中国の今回の北京モーターショーでは様々な新型車が発表されているものの、現地の自動車メーカーは海外メディアに対しては「塩対応」、さらにはXやインスタグラム、Facebookといった”日米欧の自動車メーカーであればデフォルト”のSNSも使用せず、かつ自社の公式サイトでもなかなか情報を公開しない(一般にコンセプトカーや、発表されただけで発売されていないモデルの情報は公開しないようだ)ため、情報を得られず苦労します。

そして情報公開には現地のSNS(Weiboが多い)のみを用いることが大半で、こういった対応を見る限り、中国の自動車メーカーは「海外市場のことは眼中になく」、ある意味では海外及び海外の自動車メーカーについては「相手にしていない」のかもしれません(自分たちがナンバーワンという自負がある)。

BYDの高級ブランド、デンツァ「Z(グリーン)」のヘッドライト

Image:Denza

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記事の要約

  • 規格外のコスパ: マセラティ級の高級感と1,000馬力を、約800万〜1,000万円で提供
  • 欧州を狙い撃ち: 中国国内よりも先に、欧州などの輸出市場を優先する異例のグローバル戦略
  • 元アウディの巨匠が担当: デザインはウルフギャング・エッガー氏が指揮。高級感あるシルエットを実現
  • 最新技術の結晶: 3モーター駆動、電磁サスペンション、BYD最新の急速充電技術を搭載

欧州高級車ブランドへの「挑戦状」。Denza Zの衝撃

Denza Zは、クーペ、コンバーチブル、そしてサーキット重視モデルの3バリエーションで展開され、今回北京で披露されたコンバーチブルモデルは、元アウディのデザインチーフ、ウルフギャング・エッガー氏による監修を受けており、特にリアデッキのプロポーションが磨き上げられることでイタリア車のような気品を漂わせています。

BYDの高級ブランド、デンツァ「Z(グリーン)」のフロントサイド

Image:Denza

ランボルギーニ級のパワーを現地価格で

最大の見どころは、これだけの美貌を持ちながら、中身は世界最高峰の「モンスターEV」であると同時に低価格にて販売されるという点で、Denza Zのスペックと価格設定は欧州の高級メーカーにとって文字通りの悪夢と言えるかもしれません。

圧倒的なパワートレーン

  • システム出力: 合計約1,000馬力(746 kW / 1,014 PS)
  • 駆動方式: 3モーターによるインテリジェント4WD
  • 足回り: BYDの最新電磁サスペンション「DiSus-M」を採用し、極上の乗り心地とスポーツ走行を両立

驚異の価格比較(中国市場ベース)

車種出力価格 (人民元)価格 (ドル換算)
Denza Z1,000 hp+約40万〜50万元約5.8万〜7.3万ドル
マセラティ グランカブリオ約800 hp (EV版=フォルゴーレ)約243.8万元約35.6万ドル

マセラティの約4分の1から5分の1という価格で、同等以上のパワーと最新の「神の目(Eye of God)」運転支援システム、そしてBYD自慢の「ダンスができる」サスペンションを手に入れられる計算になり、現地の人々からすると「わざわざ高いお金を出して欧州車を買う理由を見つける方が難しい」だろうということも推測可能。

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BYDの高級ブランド、デンツァ「Z(グリーン)」のフロント

Image:Denza

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世界デビューの場は「グッドウッド」

「海外市場は眼中にない」とは述べたものの、今回のDenza Zの戦略で興味深いのは、中国ブランドでありながら「欧州はじめ輸出市場を考慮している」という方針で、北京での静止展示の後、次なるお披露目の場はイギリスの「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」に設定されているといい、ダイナミックな走行パフォーマンスによって世界のエンスージアストに直接訴えかけるという戦略を持っているのだそう。

ただ、これまでのBYDのコメントを見るにつけ、BYDは「挑戦者」としてではなく、むしろ「征服者」として君臨すべく「上から目線で」欧州市場へと進出するようにも思われ、その意味では「海外のライバルをなんとも思ってない」ことにかわりはないのかもしれません。

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結論:ブランドの歴史よりも「圧倒的な体験」が勝つ時代へ

Denza Zの登場は、自動車業界のパワーバランスが完全に移行したことを象徴しており、かつては数千万円払わなければ得られなかった「1,000馬力」や「優雅な4座オープンスポーツ」が、今や手の届く価格で提供されるようになっています。

BYDの高級ブランド、デンツァ「Z(グリーン)」のインテリア

Image:Denza

「歴史あるブランドのバッジ」に数千万円の価値を見出す層は残るものの、合理的かつ刺激を求める新しい世代にとって、Denza Zはこれ以上ない魅力的な選択肢となることは間違いなく、この夏グッドウッドでこの「黒船」がどのような走りを見せるのかに注目が集まるところでもありますね。

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新たな知見:BYDの「フラッシュチャージ」技術とは?

Denza Zに搭載されるBYDの最新充電技術は、単に高出力なだけでなく、バッテリーの長寿命化と効率的な熱管理を同時に行います。

特に今回のモデルは、極めて短い時間で数百キロ分の航続距離を回復させる「超急速充電」に対応しており、ガソリン車から乗り換えたユーザーが感じる「充電のストレス」を最小限に抑える設計となっている、とアナウンスされています。

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参照:Denza(Weibo)

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