| ヒュンダイがトラックを発売?サンタクルーズコンセプトが市販に |
ヒュンダイがピックアップトラックを発売、というウワサ。
これは3年前に発表したコンセプトカー「サンタクルーズ(Santa Cruz)」の市販モデルだとされ、発売時期としては2020年。
実際にヒュンダイ・アメリカのCOOが発売について言及しており、実現性は高そう。
なお、ヒュンダイは比較的価格訴求型のメーカーでもあり、コンパクトカーはじめ比較的安価なクルマを多くラインナップしています。
ヒュンダイは欧州と米国で戦略を変える?
しかしながらランボルギーニやブガッティのデザイナーを獲得し、エンジニアリング的にもBMW M部門から人材を引き抜くなどし、ハイパフォーマンス部門「N」、そして高級車ブランド「ジェネシス」を展開中。
ヒュンダイが一体何をしたいのかは不明ですが、おそらくは市場別に投入するブランドとモデルを分け、欧州では「N」「ジェネシス」を推すことで高付加価値ブランドへと成長する目算であり、アメリカでは「ヒュンダイ」ブランドを核に安価なクルマをゴリ押ししてゆく(日産と同じ路線)のだと考えています。
なお、ヒュンダイは米国の品質調査において非常に高いスコアを獲得していますが、ぼくはそれについて「ヒュンダイはそれ専用に対策を施している」ことがその理由だと考えています。
たとえばコンシューマーレポートでは「採点」する項目が決まっており、つまりはこの項目に評価されやすいようにクルマを作っている、ということですね(アメリカは一般的に静かで乗り心地がよく、振動やショックの少ない、エアコンがよく効く車の評価が高い)。
そのアメリカですが、現在はSUVとトラック以外は壊滅的で、統計によるとセダンに乗っている人が次に買い換えるのは「SUVかトラック」。
そしてSUVに乗っている人が次に買い換える車種で人気上昇中なのが「トラック」。
実際にメルセデス・ベンツもトラックを投入しており、ヒュンダイも「次はトラック」とばかりに目をつけたのでしょうね。
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ちなみにこのサンタ・クルーズですが、発表した翌年辺りには「発売する」と言われたものの、このプロジェクトを主導してきた役員がクビになり、その後サンタクルーズ計画は凍結されることに。
しかしながら今回その計画がサルベージされ、市販の可能性が高くなった、ということだと思われます。