BMW i3のボディパネルは樹脂でできています。
カーボンもしくは複合素材の骨格に外装を貼り合わせるという構造を持っているのですが、外装は全て樹脂で覆われているのが一つの特徴ですね。
さて、そのパネルですがコーティングメンテナンスにてカービューティーMAXさんに持ち込んだところ、幾つか歪みがあることが発覚。
まずは運転席側の後部ドアの下(上の画像)。
そして左側フロントドア。
外側には一切傷がなく、その凹み具合(他の車のドアが当たったような鋭角なくぼみではなく、ちょっと緩やかなくぼみとなっている。かつこの部分は柔軟性のある樹脂なので、たとえ他の車のドアが当たったとしても凹むとは考え難い)。
一般的に車の外装はアルミもしくは鉄板で出来ており、それらの加工方法は「プレス」。
つまりシートメタルを上下二枚の金型で挟んで「折り目」のような型をつけるわけですね。
加えてドアハンドル部分や給油口周辺などをくりぬいたり、より深く型をつけるのもこの行程です。
そして、こういった「折り目」や「型抜き」をするとパネルの周囲がゆがむことが多く、よって普通の自動車ではドアハンドル周辺や折り目が交差する部分、その他複雑な形状を持つ部分ではドアパンチを食らったように凹んで見えることがあります(どの車にもある。ポルシェ、ランボルギーニにも存在する)。
樹脂の場合はこういったプレスではなく最初からその形に成型するのだと考えられますが(もしかすると熱しながら金型にはめてプレスするのかもしれない)、そう言った歪みがi3の外装にも見られる、ということですね。
ただこの歪みはこれまで気づかず、しばらく乗っているうちに凹みが生じたと思われるのですが、そう考えると知らないうちに歪みが戻ったり、また別のところに歪みが出るのかもしれませんね。
これは素材や構造の性質なので特に気にしていませんが、しばらくの間は他の部分も合わせて様子を見ようと思います。