| ちなみにオータヴィア(AUTAVIA)は「AUTOMOBILE(自動車)」と「AVIATION(航空機)」とをかけあわせた造語 |
もちろん、当時は「腕時計」ではなかったが
さて、タグ・ホイヤーが「オータヴィア」シリーズに3本の新作を追加。
この(腕時計としての)オータヴィアは「冒険家のように生きる、真に自由な精神を持った男性のために1962年に生まれた伝説のコレクション」だと紹介されており、タグ・ホイヤーを構成する2本柱の「自動車」「航空機」両方と密接に関係するシリーズ。
なお、「自動車」に特化したシリーズだと、「カレラ」「モナコ」「モンツァ」といった名作も揃います。
今回のニューモデルはタグ・ホイヤー・オータヴィア60周年記念
「元祖」オータヴィアは1933年に登場していますが、その際の形は腕時計ではなく、こんなふうに「モロに計器」。
これを航空機のコクピットに装着していたわけですが、オータヴィアは自動車(レーシングカー)のコクピットにも取り付けられることが多かったといい、つまりは「航空機と自動車」両方にまたがって使用されていた時計ということになりますね。
そして「AUTAVIA」とは、「AUTOMOBILE(自動車)」と「AVITION(航空機)」とを組み合わせた造語であり、いかにこのモデルが特別であるかがわかります。
ちなみに自動車の場合はこんな感じでダッシュボードに取り付けられており、クラシックカー、そして現代においても、クラシックカーをイメージしたコンセプトカーやワンオフモデル、少量生産モデルに取り付けられることが多々あります。
参考までに下の画像はシンガー・ヴィークル・デザインがリリースしたポルシェ911のレストモッド「オタワ・コミッション」に装着される”モンテカルロ”。
もう一つ参考までに、1957年に登場したオート・ラリー/モンテカルロはオータヴィアの後継モデルという位置づけです。
-
シンガーが最新のポルシェ911レストモッド「オタワ・コミッション」公開!サブウファーにツーリングシート、4WDという快適仕様
| シンガー・ポルシェ911は完全オーダーメードということもあり、オーナーそれぞれの個性が現れていて面白い | ただしいずれも「渋め路線」であることには変わりはない さて、ここ最近積極的に求人を行い、 ...
続きを見る
このほか、ケン・オクヤマ「Kode9」、BMWのコンセプトカー「328オマージュ」、ポルシェが最近発表した「968L'ART」にも同様のストップウォッチが見られます。
-
えっ、これがポルシェ?パリのファッションブランドとのコラボによって誕生した「90年代風」968レストモッド「968 L'ART」が正式公開
| ポルシェが一人の顧客向けにここまで大規模なワンオフプロジェクトを発動させることは珍しい | 一方でここ最近、ポルシェはファッションブランドとのコラボも多い さて、先日紹介したポルシェとフランスのカ ...
続きを見る
さらに参考ですが、TISSOTは「腕時計の”時計”部分を取り外し、アルピーヌA110のダッシュボードに装着できる」というアルピーヌ・オン・ボードを発売していますね。
-
TISSOT×アルピーヌ!本体を取り外し、A110のダッシュボードに取り付けられる画期的な腕時計が登場
| この発想はなかった。アルピーヌがダッシュボードに装着できる腕時計を発表 | アルピーヌがスイスの腕時計メーカー、TISSOT(ティソ)とコラボし、「TISSOT × ALPINE」ウォッチ”Alp ...
続きを見る
タグ・ホイヤー オータヴィア 60周年アニバーサリー フライバック クロノグラフ
ちょっと話がそれたものの、今回のオータヴィア記念モデル一発めは「タグ・ホイヤー オータヴィア 60周年アニバーサリー フライバック クロノグラフ(CBE511C.FC8280 / 825,000円)。
ケースはスチール製PVD(42ミリ)、ストラップはアリゲーター、ダイヤルはブラック。
ケースバックはスケルトン、ストラップはクイックリリース式です。
ムーブメントはキャリバー ホイヤー02 COSC、パワーリザーブは80時間。
こちらは色違いのタグ・ホイヤー オータヴィア 60周年アニバーサリー フライバック クロノグラフ(CBE511B.FC8279 / 748,000円)。
ケースはステンレスのポリッシュ/サテン仕上げです。
ダイヤルは「ヒロイックシルバー」。
ちなみにこの「フライバッククロノグラフ」は計測中のクロノグラフを停止させずにクロノグラフ針をリセットして新しく計測を始めることができるため、レースにおいては非常に使い勝手が良かったとされています。
リュウズの大きさも「ドライビンググローブ(レーシンググローブ)を装着していても操作しやすいよう」に配慮されているのかもしれませんね。
ケースとダイヤル、ピンバックルのカラー以外は同じ仕様を持っています。
タグ・ホイヤー オータヴィア 60周年アニバーサリー GMT
そして3本目のオータヴィア60周年記念モデルは「タグ・ホイヤー オータヴィア 60周年アニバーサリー GMT(WBE511A.BA0650 / 495,000円)。
オータヴィアとしては初のGMT機能付き腕時計で、ケースサイズは42ミリ、素材はステンレススティール、ムーブメントはCal.7 GMT、パワーリザーブは50時間。
ダイアルは今流行りの「ヒロイックブルー」サンレイ仕上げ、高輝度スーパールミノバが針とインデックスに使用されて視認性を高めています。
ケースバックは「航空機のプロペラ」。
合わせて読みたい、タグ・ホイヤー関連投稿
-
タグ・ホイヤーが「はじめてチタンを採用した」モナコの限定モデルを発売!例によって一瞬で完売し、手に入るのは中古市場のみ
| クルマ好きであればぜひモナコは手に入れておきたい | モナコはスティーブ・マックイーンによって見いだされ、その人気が拡大することに さて、ポルシェとのパートナーシップを発表したり、スーパーマリオと ...
続きを見る
-
タグ・ホイヤーが寅年にちなんだ「カレラ キャリバー5」限定モデル、そしてベゼルにびっしりダイヤを埋め込んだ日本限定の「カレラ キャリバー ホイヤー 02」を発売
| タグ・ホイヤーの腕時計は「ケースにもうちょっと独自性があれば」手に入れみたいと思う | 加えて、ケースとストラップとの連続性がもう少し高ければ さて、ポルシェとの提携も記憶に新しいタグ・ホイヤーで ...
続きを見る
-
【動画】「これから価値が上がる」「買ってはいけない」腕時計を5段階でランク付け!ロレックス、オメガ、タグホイヤー、パテック、ブライトリングなどあの人気ブランドは?
| 腕時計の中古相場は、もともとの定価や機能・性能・品質と関係なく、単に「人気」だけで形成される | 高くても「買っていい」腕時計、安くても「買うべきではない」腕時計が存在する さて、「リセールの高い ...
続きを見る
参照:TAG HEUER