| とくにこの「スモーク(グラデーション)文字盤」は表情が豊かである |
今後のオーデマピゲは「エレガント路線」が増えてきそう
今年からCEOが交代したオーデマピゲ。
新CEOは化粧品業界出身とあって(前CEOとは)全く異なる路線の新作を展開しており、見る限りでは芸術性の高い、繊細な仕様を持つ腕時計が多いように感じます。
そして今回追加でリリースされた新作が「ラバーコートベゼル」を持つロイヤルオーク・オフショア、そして少し前に導入された新フィニッシュ「フロステッド」を採用したロイヤルオーク。
ここでそれらを見てみましょう。
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ロイヤル オーク オフショア オートマティック(新作)はこんな腕時計
まずこちらの「ロイヤル オーク オフショア オートマティック(Ref. 15605SK.OO.A350CA.01)」のケース素材はステンレススティール、直径は43ミリ、そして価格は352万円に設定されています。
最大の特徴は「ラバーコートベゼル」を持つことで、ステンレススティールでもセラミックでもないのがちょっと新鮮。
ただ、ロイヤルオーク オフショアでは、かつてジャガー・ルクルト製のムーブメントを積んでいた時代に同様のベゼルを持つモデルを発売していたことがあり、ある意味ではそのリバイバルだとも捉えることができますが、その際の表面はツルっとしていて、しかしこの新作の表面は「マイクロブラスト」風となっており、かつてのモデルとはその印象が大きく変わっているようですね。※ラバーストラップと質感をマッチさせている
なお、リュウズはセラミックではなくステンレススティール、インナーベゼルばブルー、ダイヤル(メガ タペストリー模様)はスモークブルーで、現在「ラバーコートベゼル、そして同色のインナーダイヤルにスモークダイヤル」を持つのはこのモデルのみ。
インデックス(アワーマーカー)、ロイヤルオーク針はホワイトゴールド製です。
全体的に上品かつクリーンな印象もあり、かなりの人気モデルになりそうですが、もちろんこのモデルを店頭にて購入することはまず不可能だと思われ、よって注文を入れて「入荷の知らせを待つ」というのが唯一の購入手段となるのかも。
ただし新作だとまだ「列に並んでいる人」が少ないため、発表されて数年経つモデルに比較すると、「早く順番が回ってくる」可能性が高いという特徴もあり、よって新作が発表された後、すぐに注文を入れるのがオススメです。
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搭載されるムーブメントはキャリバー4302(自動巻き)、パワーリザーブは70時間、ケースバックはスケルトン。
ストラップはクイックリリースによる着脱式を採用し、このブルーのほかにブラックのラバー製ストラップも付属する、とのこと。
ロイヤル オーク フロステッドゴールド新作はこんな腕時計
そしてもうひとつの新作「ロイヤル オーク フロステッドゴールド(Ref. 15550BA.GG.1356BA.01)は見ての通り金無垢(イエローゴールド)、ケースサイズは37ミリ、そして価格は880万円。
そして大きな特徴はこの「フロステッド」と名付けられたオーデマピゲ独自のフィニッシュであり、これがえもいわれぬ高級感を演出しているわけですね。
このフロステッド加工がなされるのは「表(おもて)面のみ」、エッジ(ナナメ)部分はポリッシュ、そして側面にブラシ仕上げが用いられ、角度ごとに異なる表情を見せてくれそう。
ロイヤルオークシリーズはその特徴的な8角形のベゼル、ケースとブレスレットとをつなぐ2つのリンク等によって「どの角度から見てもオーデマピゲの腕時計である」ということがわかる稀有な存在ですが(正面以外で、どのブランドの腕時計なのかわかるモデルはさほど多くない)、この新作に関しては”フロステッド”によってさらにその識別性を向上させている、とも考えられます。
そして文字盤は上品なスモークイエローゴールド仕様の「サンバースト」。
なお、3針モデルでタペストリーではないスモーク文字盤を持つのはこのモデル唯一、そしてこれとフロステッドとを組み合わせたモデルも今回の新作のみであり、やはりこの1本も「新CEOならでは」のデザインだと考えてよく、ラバーコートベゼル採用のロイヤルオーク オフショアともども高い人気を誇ることになりそうですね。
搭載されるムーブメントはキャリバー5900(パワーリザーブ60時間)、ケースバックはスケルトン。
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