Image:Audemars Piguet
| オーデマピゲとしては奇抜なデザインではあるが、歴史的背景を考慮すると高い人気を博するだろう |
オーデマピゲは「ロイヤルオーク」以外の柱を模索中
さて、今年に入ってCEOが交代した高級機械式腕時計メーカー、オーデマピゲ(新CEOからのメッセージは大々的に報じられていない)。
たしかにここ最近の新作は今までとは路線が異なるように思いますが、今回は完全に近代のオーデマピゲの製品とは異なるデザインを持つ「リマスター02([RE]Master02)オートマティック」を発表することに(世界限定250本、649万円)。
なお、このレトロフューチャーな外観は1960年に発売された非対称時計モデル、「5159BA(下の画像)」にインスパイアされたものだと説明されています。
オーデマピゲ リマスター02はこんな腕時計
そこでこのオーデマピゲ リマスター02を見てみると、まさに5159BAのリバイバルといった感じではあるものの、そのケース形状やカッティングがシャープになっており、いわば「現代風」という印象。
ケースサイズは41ミリ、素材は「光や手首の動きに応じてホワイトゴールドとピンクゴールドの間で色合いが変化する」新しい18カラットのゴールド合金”サンドゴールド”です。
なお、このサンドゴールドは今年初めに登場したロイヤルオーク セルフワインディング フライング トゥールビヨン オープンワーク リファレンスに使用され、ゴールド、銅、パラジウムといった組成を持ち、「サンド」の名の通り温かみのある質感を持っています。
ちなみにこのダイヤルは「ブルー ニュイ、ニュアージュ 50」と表現されており、実は一枚ものではなく12枚の分割されたパネルにて構成されており、それが一枚の真鍮の台座付きサンドゴールドのプレートに組み込まれることでこの形状を成しています(パネル同士の区切りはポリッシュ仕上げがなされたサンドゴールドによって明確になされ、これが時刻を表すことになる)。
搭載されるのは日付表示のない極薄の時分表示ムーブメント、キャリバー 7129。
ストラップは文字盤と同じ色味を持つブルーアリゲーター、バックルもサンドゴールドです。
なお、オーデマピゲは1959年から1963年にかけて30以上もの非対称モデルを発表しているものの、そのほとんどは10個未満しか生産されなかったといい、このリマスター02はオーデマピゲの「過去と未来」をつなぐ1本だとも考えられ、資産価値の高い限定モデルになるかもしれませんね。
オーデマピゲはさらにこんな腕時計も追加
そしてオーデマピゲはさらに新作を投入しており、こちらは「ロイヤルオーク セルフワインディング(Ref. 15514BC.YY.1284BC.04)」。
価格は「ASK」で、見ての通り宝石(ブルーサファイアとブルートパーズ)による迷彩柄の再現が最大の特徴です。
なお、このシリーズにはもう一色あり、こちらはブラックサファイアにスモーキークォーツ、ツァヴォライトを組み合わせた15514BC.YY.1284BC.02。
両者ともリュウズにいたるまでジェムセットが施されており、比類なき存在感を放つように思います。
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