
Image:Hublot
| ウブロ、ヨウジヤマモトともに「黒」の使い手である |
同シリーズは毎回「即完」、今回も入手は困難であろう
ウブロが通算4度目、2020年以来となる「ヨウジヤマモト」とのコラボレーションによる腕時計、「クラシック・フュージョン ヨウジヤマモト オールブラック カモ」を発表。
価格は163万9000円、300本限定にて販売が開始されています。
ウブロ「クラシック・フュージョン ヨウジヤマモト オールブラック カモ」はこんな腕時計
そこで今回発売されたクラシック・フュージョン ヨウジヤマモト オールブラック カモを見てみると、ヨウジヤマモトらしい「黒一色」、しかもセラミック製のケースにはマイクロブラスト加工が施されることで光の反射を抑え「漆黒」という風体を作り上げることに。
そして文字盤はトーンを変えた3色のダークグレーによるカモフラージュ(各カラーの境界が立体的)、そして針とインデックスもダークグレー。
ストラップにはラバーとファブリックとを組み合わせたハイブリッド構造が採用されています。
なぜヨウジヤマモトは「ブラック」を好むのか
そこでなぜヨウジヤマモトは「ブラック」を好むのかについてまとめてみると・・・。
1. 黒は「否定」ではなく「肯定」
一般に黒は“暗い・重い・喪”と捉えられがちですが、ヨウジヤマモトにとって黒は 「余計なものを削ぎ落とし、本質だけを残す色」。
装飾や流行を拒否し、着る人の存在を前面に出すための“最も誠実な色”であり、
「黒は謙虚で、着る人を主役にする」
という彼の有名な言葉がこのカラーを象徴しています。
2. 日本的美意識との結びつき
そしてブラックの多用は日本文化に根ざした美意識とも強く関係し・・・。
- 侘び・寂び:不完全さや静けさの美
- 陰翳礼讃:光よりも影を尊ぶ感覚
- 喪服・僧衣:個を消し、精神性を際立たせる色
ヨウジヤマモトの用いる黒は、西洋的な「シャープでモードな黒」というより、奥行きと余白を持つ“日本的な黒”というわけですね。
3. パリでの衝撃と「黒の革命」
なお、ヨウジヤマモトが「黒」を発表したのは1981年、パリ・コレクションでのこと。
「真っ黒」に加え非対称、穴あき、体のラインを無視した服で世界を驚かせていますが、当時のヨーロッパでは
- 華やか
- ボディコンシャス
- 色彩豊か
が主流であり、そこに真逆の黒の世界を持ち込んだことで、「黒=前衛」「黒=思想」という概念を確立しています。
なお、同時代には川久保玲(コム デ ギャルソン)も「黒」を発表しており、この2人の登場は「黒の衝撃」として語られます。
4. 黒は“反抗”であり“優しさ”
ヨウジヤマモトの黒には次のような二面性があり、そのため彼の服は「攻撃的に見えて、実はとても人間的」と言われるわけですね。
- 反抗:
- 権威・流行・「美の押し付け」への拒否
- 優しさ:
- 体型・年齢・性別を問わず包み込む
- 着る人を評価しない
5. なぜ今も黒なのか
「黒の衝撃」から40年以上経った今も、ヨウジヤマモトが黒を中心に据える理由は明快で、黒は彼にとって「終わりの色」ではなく「始まりの色」。
- 流行らない=古びない
- 主張しすぎない=長く寄り添う
- 完成しない=進化し続ける
ウブロもまた「それまでの腕時計の常識を覆すことで」突き進み、そして新しい時代を築いてきた腕時計ブランドではありますが、「ブラックマジック」など「黒」を全面に押し出した、そして発表時には常識はずれともいえる「真っ黒で時間が読めない」腕時計を発売しており、この両者のコラボレーションは「偶然ではなく必然」であるとも考えられます。
あわせて読みたい、ウブロ関連投稿
-
-
コレちょっと欲しいな・・・。ウブロがあの「デペッシュ・モード」とのコラボモデル「「スピリット オブ ビッグ・バン デペッシュ ・モード」を限定発売
Hublot | まさかウブロがデペッシュ・モードとのコラボモデルを発売するとは | さらにウブロはエル・プリメロ後継機を搭載した日本限定のスピリット オブ ビッグ・バンも発売 さて、ウブロがなんとデ ...
続きを見る
-
-
5つのウブロ「ビッグ・バン」20周年記念モデルが登場。それぞれにウブロが革新をもたらした素材やデザインが盛り込まれた”象徴的”な仕様に【動画】
| なんだかんだ言われつつウブロは腕時計業界にいくつもの革新をもたらしてきた | 今回の5本はそれぞれの革新を体現した象徴的な仕様を持っている さて、ウブロが「ビッグ・バン誕生20周年」を記念し5つの ...
続きを見る
-
-
今年の「ウブロ×ベルルッティ」はブラック系モノトーン。ウブロらしいファントム仕様にスクリット装飾が施されたヴェネチアンレザーの組み合わせ
Image:Hublot | いつかはこのウブロとベルルッティとのコラボモデルを入手せねばと考えているが | いまのところ「これは」というカラーに出会っていない さて、ウブロがベルルッティとの最新コラ ...
続きを見る
参照:Hublot, Yohji yamamoto











