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その価格まさかの1689万円。パネライが「自動巻機械式ムーブメントで発電し、文字盤と針を光らせる」150本限定のサブマーシブル ELUX LAB-IDを発売

その価格まさかの1689万円。パネライが「自動巻機械式ムーブメントで発電し、文字盤と針を光らせる」150本限定のサブマーシブル ELUX LAB-IDを発売

Image:PANERAI

| 文字盤が光るのは理解ができるが、まさか針やベゼル上のポインターまでもが光るとは |

パネライは古典的に思えるものの、意外や技術寄りの腕時計ブランドである

さて、パネライがその価格1689万6000円という驚愕の新作、「サブマーシブル エルックス LAB-ID(PAM01800)」を発売。

これは年間の生産が50本に絞られ、都合3年間で150本のみが生産される限定腕時計ですが、直径49ミリという超ビッグサイズを誇ることも一つの特徴です。

ちなみにケース素材はパネライが独自に開発した「Ti-Ceramitech(サテン仕上げ)」、そして最大の特徴は発電機能を備える自動巻ムーブメントを持つことで、ここで発電した電力をもって文字盤のインデックスを発光させるというシステムを備えます。

参考までに、パネライは2008年にも「機械式と電子式水深計が合体した」ルミノール1950パンゲア・デプスゲージ(PAM00307)、そして直径60ミリというとんでもなく大きなサブマーシブル エジツィアーノを発売したことがあり、ときどき「超弩級の」腕時計をリリースすることがあるようですね。

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パネライ サブマーシブル エルックス LAB-IDはこんな腕時計

そこでこのサブマーシブル エルックス LAB-IDを見てみると、ベースとなる技術はパネライが1966年に特許を取得した技術「Elux」。

これはいわゆる「ELパネル」で、面単位で均一に発光するという特徴を持ち、耐久性・耐震性に優れるという利点から自動車に用いられたことでも知られます(LEDが普及した後に消え去っている)。

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そしてこのEluxを現代に復活させたのがパネライの研究開発部門「LAB-ID」というわけですが、これまでにも視認性を重視してサンドイッチ文字盤など様々な技術を開発してきたパネライらしい製品だと言えそうです。

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搭載されるムーブメントはP.9010/ELキャリバーで、パワーリザーブ3日間(72時間)を誇りながらもELライト発光(30分)のための電力を蓄電することができ、このELライトはケース左下の「Elux」と記されたスイッチボックス内にあるボタンを作動させることで発光します。

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インデックス、スモールダイヤル、パワーライトインジケーターが発光するのはもちろん、なんと針やベゼル上のポインターといった可動パーツまでもが発光するという驚きの仕様。

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このサブマーシブル エルックス LAB-IDの開発には8年を要したとのことですが、「まさか針まで光るとは・・・」という感じですね。

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ベゼル素材はケースと同じTi-Ceramitech(文字やスケールは切削仕上げ)ですが、この素材の開発にも7年を要しており、その名から分かる通りチタンとセラミックの化合物です。

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よって「軽量かつ強靭」という両方の素材の特性を兼ね備え(あるいは増強し)、ステンレススティールよりも44%軽量、そしてセラミックよりも10倍高い強度を誇るとされ、この「ブルー」はもちろん深海をイメージしているのだそう。

ストラップも同じトーンを持つラバー(カウッチューストラップ)で、一見すると到底この価格には見えないものの、しかしパっと見てわからないところにパネライの技術が注がれていることになり、同社のルーツをあらわす「パネライらしい」一本だと言えそうですね。

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参照:Panerai

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