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フェラーリ会長の資産が「脱税容疑」にて約120億円差し押さえられる。ただし問題は祖母がイタリアに居住していた「期間」であり、これによって相続税が変化するもよう

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| 一般人のぼくらには縁が無い話ではあるが、やはりお金持ちはなにかと大変である |

もちろんこの120億円もフェラーリ会長、ジョン・エルカン氏からすると「微々たるもの」であろう

さて、フェラーリそしてステランティスにて会長を務めるジョン・エルカン氏が「脱税容疑にて」同氏の資産の一部を差し押さえられたとの報道。

ただしこれは意図的に本人が脱税を行おうとしたものではないようで、「祖母」の財産に関わるものであると報じられています。

ジョン・エルカン氏はフィアット創業家”アニエッリ一族”のなかでも現在もっとも重要な人物の一人ですが、報道によればイタリアの裁判所が脱税疑惑の捜査の一環としてジョン・エルカン、そして(やはりアニエッリ一族と思われる)フェラーリとステランティスの役員の資産のうち7500万ユーロ(現在の為替レートにて約120億円)を差し押さえたとのこと。

いったいなぜ「脱税容疑」をかけられたのか

そこで気になるのが「いったいなぜフェラーリ / ステランティス会長、ジョン・エルカン氏に脱税容疑がかかったのか」。

その背景は非常に複雑ではありますが、イタリア当局は、ジョンと彼の兄弟であるラポとジネヴラが、フィアットの社長ジャンニ・アニェッリと結婚していた祖母マレッラ・カラチョーロからの相続財産についてイタリアで税金を払っていなかったと主張しています。

捜査の結果、「マレッラ・カラチョーロはスイスではなくイタリアに住んでいたことが判明した」ため、相続財産はスイスではなくイタリアで課税されるべきだったというのが検察の言い分で、さらには「マレッラ・カラチョーロがスイスに住んでいたと見せかけようとする試みは、彼女の多額の資産と関連収入をイタリアの相続法と税法から隠すための犯罪計画」の一部である、という見解も示されているようですね。

しかしながらエルカン家の弁護士はこれに反論し、マレッラ・カラチョーロは1970年代初頭からスイスに居住していたこと、よって今回検察に脱税容疑をかけられた5人は無実であると主張しており、検察とは真っ向からぶつかる形となっています。

この問題の行方はまだまだわからないものの、課税対象が「イタリアの法律にのっとってなされるのかどうか」はマレッラ・カラチョーロがイタリアで過ごした時間に大きく左右されるようで、報道によると「イタリアでの滞在が183日を超えるとイタリア共和国の居住者とみなされる」とされ、ここが今回の”焦点”となるもよう。

いずれにせよ、この問題に比べると、ぼくら一般人の家庭で繰り広げられる問題はぞは「些細なこと」なのかもしれませんね。

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