ポルシェ・デザインが腕時計の新製品、「モノブロック・アクチュエーター(Monoblock Actuator)」をバーゼルにて発表。
ケースやブレスレット(ベルト)素材はチタン製で、クロノグラフ機能を内蔵しますが、面白いのは「プッシュボタンがなく」、そのかわりにケースの右側そのものを(上下個別に)クリックすることでこの機能を果たしている、ということ。
これはポルシェ911RSRのバルブトレーンに着想を得たもので、支点を中心に動くパーツはパドルシフトをイメージした、としています。
ケース径は45.5ミリとけっこう大きく、クロノグラフの他にGMT機能も搭載。
ムーヴメントはキャリバー7754を採用、とのこと。
ベルトについてはチタンの他ラバーも用意し、文字盤についてはブルーとブラックをラインアップ。
国内価格については未公表ですが、現地では邦貨換算70万円ほど、と伝えられています。
なお「ポルシェデザインのチタン製ウォッチ」というと「オーシャン(IWCとのコラボ)」が有名ですが、今回のモノブロック・アクチュエーターについてもオーシャンの面影が見られるように思います。
その他ポルシェデザインは「最初に腕時計のケースにブラックの加工を施した」ブランドとしても知られ、昔から色々な試みを行っているメーカー。
「ポルシェデザイン」はポルシェ創業者、フェルディナント・ポルシェ氏の孫であるフェルディナント・アレクサンダー・ポルシェ氏が設立したデザイン会社。
よって「ポルシェ」の名を関するにもかかわらず自動車メーカーのポルシェとは当初無関係ではあったものの、2003年にポルシェ本体に吸収される形で、それまでポルシェの展開していた「ポルシェデザイン」「Design by F.A.Porsche」「ポルシェセレクション」等と統合され、ポルシェデザイン・グループ(Porsche Lizenz und Handelsgesellschaft mbH & Co.KG )として再出発しています。
腕時計に関しては以前までIWCとの共同開発を行っていましたが、その後エテルナを買収しており、自社生産に切り替わっているようですね。