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(ポルシェ)ボクスターと(BMW)i3との安全性の差について

2015/08/21

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ポルシェ981ボクスターの買い替えを検討していた時に、いろいろな車に試乗しました。
メーカーで言うとVW、レクサス、トヨタ、アウディ、BMW、、メルセデス・ベンツ、スバル、ホンダ、マツダなど。

その時にぼくが気付いたのは、「いつの間にか自動車に関する技術が進んでいる」ということ。
たとえばブラインドスポットモニター、自動(一部)運転、車線を超えた時に警告する装置や追突防止デバイスなど。
こういった装備は安全に大きく寄与しますし、おおよそのメーカーでは標準装備化を進めているか、オプションで用意するか、という対応を行っています。

スポーツタイプの車に乗ることが多いぼくにとって、こういったデバイスは(経験してこなかっただけに)衝撃的で、それが「いつの間にか技術が進んでいる」という印象に繋がったわけですね。
ぼくも最新型ばかりを乗り継いできたはずですが、ぼくの選んできた車にはこういった装備がこれまで無く、そこでこう考えたわけです。

「なぜポルシェ(ボクスター)にはこういった安全装備や運転支援デバイスがないのか」と。

試乗するだけではその答えはわからなかったのですが、実際にBMW i3を購入し、自分のものとして、981ボクスターと同じ道を走って分かったことがあります。

それは、ボクスター(おそらくポルシェ全般に言える)は、ドライバーにすべてが委ねられている、ということです。
どういうことかというと、たとえば前の車が急ブレーキを踏んだとしますよね。
この場合、衝突回避デバイスを積んだ他(ポルシェ以外の)メーカーの車であれば、ブレーキに介入して停止することになります。
ときにはドライバーが気づくよりも速くブレーキを作動させることもあるわけです。

ボクスターにはこういったデバイスはありませんが、ドライバーが危険に気づいたとして、ブレーキを踏めば「確実に止まる」だけの性能を有しています。
危険をドライバーが察知したならば、アクセルを踏んで加速して避ける事も、ブレーキを踏んで停止して避ける事も、急ハンドルを切って避ける事も出来る。もしくはそれらすべてを組み合わせて危険を回避することすらも。
それがボクスター(およびポルシェ)であるわけですね。

i3の場合、正直言って、ボクスターのような動力性能はありません。
加速して避ける、ブレーキを踏んで止まる、ハンドルを切って避ける、というのはボクスターに比べてかなり難しい、と言えるでしょう(良し悪しではなくて車の性格)。
危険にドライバーが気付いてからブレーキを踏んでも停まらない場合があり、よってドライバーよりも先に車が「停まれる距離」を計算して警告もしくは介入するわけです。
よって、その部分をカバーするために運転支援デバイスを積み、危険に備えているのではないかと思ったのですね。

BMW i3ほか運転支援デバイスを積む車は、ドライバーの未熟さ、車としてメーカーの考える安全基準を満たすために装備される、まさに「支援」デバイスです。
なんらかの不足をカバーするための補助的装置と言えるでしょう。

対してポルシェ・ボクスターの場合、そういった「支援」は必要がないのですね。
なぜなら、正しく運転してさえいれば、ドライバーの操作に対し、しっかりと求める結果を出せるからです。
停まりたいところで停まり、曲がりたいところへ曲がり、行きたい先へ行ける。
そういった動きができ、その能力を引き出せるドライバーをポルシェはおそらく(ユーザーとして)設定しており、ドライバーが危険に気づかなかったり、ドライバーが誤った操作をするのは「自己責任」であると考えているのかもしれません。
「ちゃんとした操作をするならそれに反応できるだけの車を造るから、ちゃんとした運転をしろ」ということなのかもしれません(これは997カレラを所有していた時、かなり強く意識させられたのですが)。

要は、危険に遭遇した時に人の操作に十分対応できる結果を出せない車は運転支援デバイスが必要で、人の操作で危険が回避できる性能を有している車は運転支援デバイスは必要ない、ということではないかとぼくは考えたわけです。

ボクスターは必要に応えるだけ(もしくはそれ以上の)の性能を有しており、そのために運転支援デバイスは必要なく、言い方を変えればボクスターの性能そのものが「運転支援」デバイスとも言えるのではないかと考えます。
ぼくはボクスターで数万キロを走りましたが、今思うとその中で「危険な思い」をしたことは一度もなく、それはポルシェ・ボクスターを運転しているという緊張感や、仮に危険があっても難なく回避することが出来たボクスターの性能のお陰ではないか、と今になって改めてボクスターに感謝しています。

ただしBMW i3はじめ運転支援デバイスを積む車の性能が劣る、ということではありません。
メーカー側は、その車性能と、それを扱うユーザーを正確に把握し、それに「足りないもの」を制御によって補っているわけで、それは「メーカーとしての良心」「メーカーとしての安全に対する義務を果たしている」とも言えます。
その意味においては、i3を購入して乗ってみて改めて「ボクスターの素晴らしさ」に気づくことが出来ましたし、逆にBMWほかメーカーの「車や社会に対する考え方とその回答の素晴らしさ」も理解することが出来たと思います。

そう考えると、やはりできるだけ多くの、できるだけ様々な種類の車に乗ることは、他の車やメーカーの魅力再発見に繋がるのだとぼくは考えています。

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