「マツダ・ロードスター(ND)」はこうやってデザインされた、というプロセスがマツダUSAより公開に。
まずNDロードスターは2011に開発がスタートしており、日米欧のデザインセンターが共同でデザインを行った、とのこと。
それにあたっては「ゴール」が決められ、それは「初代(NA)ロードスターと同じサイズと重要に収める」だったそうですが、これは非常に困難な課題であった、ともいえます。
というのも初代ロードスターが登場した1989年と現代とでは安全に関する基準が全く異なり、車体制御というアクティブ面、衝突安全基準というパッシブ面両方から安全性が求められることになり、その高いレベルを満たすとなると必然的に車は大きく重くなることに。
それでもマツダのデザイナーやエンジニアはこれを諦めず、そのために「リトラクタブルハードトップは最初から捨てた構造にした」とロードスターRF登場時に明かされており、さらに「RFはあとから考えた」とも。
こういった条件のもと、日本、アメリカ、ヨーロッパのデザイナーたちが智恵を絞り、1/4サイズのクレイモデルが2012年2月には一箇所に集められ、そこから「候補」を絞り込んだようですね。
そこで勝ち残ったのは「ヨーロッパ案」で、マツダのチーフデザイナーである中山氏いわく「アメリカ案には感情的に興奮を感じなかった」としており、逆にアメリカ勢は「日本案はあまりに初代との結びつきが強すぎる」とコメント。
そこで日本のデザインチームが「ベース」を作り、そこにアメリカ、ヨーロッパのチームが「MX-5を表現する要素」を付与していった、としています。
その後の流れも詳細な画像とともに公開されており、相当なボリュームとともに一連のデザインプロセスをマツダが公開。
REDEFINING A LEGEND: HOW MAZDA DESIGNED THE FOURTH-GENERATION MX-5 MIATA – PART 2
REDEFINING A LEGEND: HOW MAZDA DESIGNED THE FOURTH-GENERATION MX-5 MIATA – PART 3
REDEFINING A LEGEND: HOW MAZDA DESIGNED THE FOURTH-GENERATION MX-5 MIATA – PART 4
ここからはその候補や過程を画像にて紹介。
こちらはかなりアグレッシブな案ですね。
アングリーフェイス。
ちょっとレトロな感じ。
かなりノーズが長く、フロントスクリーンが切り立っています。
逆にショートノーズ。
「カーズ」に出てきそうな感じ。
これはやたら格好良いように思います。
おそらく「ミリ単位の」デザインを協議しているであろうデザイナーたち。
こうやってデザインが完成してゆくわけですね。