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マツダEZ-60が中国で異例の大ヒット:3週間で2万台の予約、「合弁EV」では過去最速ペースでの受注を達成。予約金はなんと「200円」

マツダEZ-60が中国で異例の大ヒット:3週間で2万台の予約、「合弁EV」では過去最速ペースでの受注を達成。予約金はなんと「200円」

Image:MAZDA

| マツダ初の本格EV SUV「EZ-60」、中国で爆発的なスタート |

現在は「市販」に向け最終テスト中

マツダの電動SUV「EZ-60」が、中国市場で異例の注目を集めているとの報道。

このEZ-60は上海モーターショーにて発表された後に受注を開始していますが、2025年8月の発売を控え、発表から3週間で2万台以上の予約を突破しており、 これは、合弁会社製EVとしては異例の「最速クラスの予約ペース」とも言われています。

マツダがEZ-6のSUV版「EZ-60」を中国にて公開。現地パートナーとの共同開発によるEV第二弾の投入によって電動化計画を加速させることに
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なぜマツダEZ-60はヒットに至ったのか

上海モーターショーでは、トヨタ、ホンダ、日産が現地の合弁企業との共同開発によるEVを発表しているものの、報道を見る限りでは「これらの中でもマツダEZ-60の注目度が最も高い」と考えていいのかも。

実際のところ、他のクルマの受注状況がわからないために判断は難しいのですが、いずれにせよマツダEZ-60の受注が「3週間で2万台」を超えたことは事実であり、マツダが日本国内にて(今年1-4月に)登録した車両全ての合計が44,123台であることを考慮すると、この「2万台」というのがいかにインパクトがある数字なのかがわかるかと思います。

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なぜマツダEZ-60は「人気を獲得できたのか」

そこで湧き上がる疑問が「なぜマツダEZ-60が中国市場において人気を獲得できたのか」。

EZ-60は中国市場を意識したスタイリングを持つと言えど、そのデザイン言語は「マツダらしさ」を貫いたもので、つまりいま中国で人気の「ツルっとした丸いボディ表面にグリルレス」というデザインを採用しているわけではなく、ウイングスタイルのグリルとトリム、スポーツカー的なDピラーなど「(中国市場においては)独自路線」ともいえるルックスを持っています。

もしかすると、現在の中国では「猫も杓子も」丸っこいボディを持つため、市場ではこれらに飽き飽きしたという風潮が広がり、マツダEZ-60のシャープなスタイルが中国の消費者の目には斬新に映ったのかもしれません。

参考までにですが、日経の合弁メーカーから登場したクルマを見てみると、日産は「中国で好まれるスタイル」を採用してきたものの、マツダ、そしてホンダやトヨタは「中国車と差別化できるデザイン」を取り入れており、特にホンダとトヨタは「むしろ現在の中国での流行とは正反対の、エッジと直線を多用したスタイリング」を用いているのが興味深いところでもありますね。

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マツダEZ-60はこんなクルマ

そしてマツダEZ-60のセールスポイントはそのデザインのみではなくインテリア、そして採用されるインフォテイメントシステムの先進性にもあるといい、ここでその内容を「おさらい」してみましょう。

注目の先進技術:100インチ3D HUD、4nmチップなど搭載

1. 4nmプロセスの車載チップ

  • 1,700以上のコックピット機能を制御
  • 高効率・低消費電力を実現

2. 100インチ 裸眼3D HUD

  • 視線追跡&光フィールド投影により、運転中でも自然に情報が視野に入る
  • 駐車時には3Dエンタメ表示機能にも切り替え可能

3. 26.45インチのセンター浮遊ディスプレイ

  • 厚さ9.5mm、縁6.4mmのベゼルレスデザイン
  • 自動調光対応で日中でも高視認性を確保

さらにEZ-60は優れた空力設計を持っており、これによって+41kmの航続距離(とダウンフォース)を獲得した、とも説明されていますね。

  • 9つのエアダクト & 19の通風口で空気抵抗を「60.8カウント」削減
  • 時速100kmで705ニュートンのダウンフォースを生み出し、高速安定性を強化

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マツダの購入促進策:「ゴールデン予約金」キャンペーンも好評

なお、現地マツダ(Changan Mazda / 长安马自达)は、「ゴールデンデポジット(黄金予約金)」なるキャンペーンを展開中。

その内容は以下のとおりですが、これもまた「2万台」の受注獲得に貢献していることは間違いなさそうです。

  • **たった10元(約200円*から予約可能
  • 毎日予約金額が加算され、最終的には全額購入価格に充当される

マツダEZ-60の生産は2025年Q3開始予定、中国EV市場での成長なるか?

EZ-60はChangan Mazdaの合弁ブランド初の本格BEV SUVとして、戦略的にも極めて重要なモデル。
単なる新型SUVにとどまらず、先端技術・空力設計・マーケティング施策を駆使し、EV新時代への本格参入を象徴する一台でもあり、生産とデリバリーが開始される2025年後半、中国EV市場にどれだけのインパクトを与えるかに大きな期待が寄せられています。

  • 納車開始後の実際のオーナー評価
  • 高機能装備の耐久性やユーザーエクスペリエンス
  • 他ブランド(BYD、Tesla、Xiaomi、NIOなど)との競争環境下での販売継続力

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参照:CarNewsChina

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