トヨタがSEMAにて「世界最速のCUV」、レースチューンドC-HRを公開
トヨタがSEMAショーに展示する布陣を公開。
世界的に販売が好調なC-HRのレースチューンモデル他、カムリのチューンド/カスタムカーを大量展示、という内容に。
北米においてカムリはトヨタにとって非常に重要な車種でもあり、そのためトヨタは毎年SEMAにおいてはカムリのチューニングカーを展示しているように思います。
サーキットのラップタイムはマクラーレン650S、ポルシェ911GT3、日産GT-Rよりも速い
まずは「R-TUNED」C-HR。
トヨタがこの車両をウィロースプリングス・レースウェイにてテストを行ったところによると、650S/911GT3/GT-Rよりも速いタイムで周回したとのことですが、4気筒エンジンと前輪駆動(FF)というパッケージングは市販車のまま。
ただしターボ追加にて600馬力にまでパワーアップし、もちろんブレーキやサスペンションも強化。
これらによってグレーキング時には1.2G、加速時には1.7Gを発生させる、としています。
軽量化、ボディ補強も抜かりなし。
車重については公表がありませんが、内装は「走行に必要なもの以外は何もない」状態ですね。
なお0-100キロ加速は2.9秒、ウィロースプリングス・レースウェイのラップタイムは1:25,22。
フロントにはスポイラー、リアには巨大なウイングを装着。
生粋のスーパースポーツであるマクラーレン650S、ポルシェ911GT3、日産R35 GT-Rに対抗するにはエアロパーツが少ないように思われますが、もともとC-HRの空力が優れている、ということの証明なのかもしれませんね。
誇らしげな「R-TUNED」のバッジ。
Rはもちろん「RACE」を意味しています。
やはり北米ではカムリが主役。今年もハードにチューン/カスタムされたカムリを投入
ここからはカムリ。
トヨタはNASCARにカムリにて参戦しており、その契約ドライバーとトヨタとのコラボによってカスタムを行ったものを展示することに。
なお、日本においては華々しくデビューした割にはいまひとつカムリの売れ行きは芳しくないようで、実際にカムリを見かける機会は非常に少ない、と感じています。
まずは2015年のNASCARスプリントカップシリーズのチャンピオン、カイル・ブッシュ(Kyle Busch)選手とデザイナーであるチャック・ガフララー(Chuck Gafrarar)氏との共同にて制作された「Camry Rowdy Edition」。
次はデニー・ハムリン(Denny Hamlin)選手とのコラボによるカムリで、ワイドフェンダーが装着されています。
さらにはAEM製エアインテーク、K&N製フィルター、TRD製ステンレスエキゾースト・システム、TEIN製サスペンションキットなどアフターパーツが大量装着。
インテリアはレカロ製バケットシート、JBL製オーディオもインストール済みとなっていますが、「走り」だけではなく「見た目」や「オーディオ」も重視するのがアメリカ流ですね。
マーティン・トゥーレックス(Martin Truex)Jr.選手との共同プロデュースによるカムリ。
とことんマットブラックな一台です。
フロントリップ/リアスポイラーが追加に。
ダニエル・スアレス(Daniel Suarez)選手バージョン。
シンプルにブラック&ホワイトでまとめられていますが、こちらもフロントとリアにスポイラーが追加。
こちらはドライバーではなくTV解説者、ルトリッジ・ウッド(Rutledge Wood)氏とのコラボモデル。
航空機にインスパイアされたという外観を持ち、ワイドフェンダーやパープルのボディカラー、ゴールドのホイールが特徴。
フロントフードやバンパー、ディフューザーなどは3Dプリンタで制作された、とのこと。
今回のカムリの中ではもっともカスタム度合いが高いように見えますね。