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VWゴルフ7世代、42年の歴史を1分半の動画にて。いかに初代が優れていたがが分かる内容に

2017/12/02

フォルクスワーゲン・ゴルフ42年の歴史を1分半で

ドーナツメディアが、フォルクスワーゲン・ゴルフ登場から現在に至るまでの42年、7世代にわたる変遷動画が公開に。
レギュラーモデルのみではなく競技用、限定モデル、ゴルフ・カントリー、e-ゴルフなど派生モデル、そしてR32やゴルフRなどのハイパフォーマンスモデルまでを網羅しています。

初代ゴルフは1975年登場

初代ゴルフ(ゴルフⅠ)は1974年に発表され、日本では1975年から販売開始。
ジョルジエット・ジウジアーロによるデザインを持ち、彼の出世作となったことでも有名ですね。
直4エンジン(当時から1.5-1.6リッター)を横置きにしたFFレイアウト、そのデザインなど現在のゴルフ7に至るまで受け継がれていることを考えると、いかにこの「初代」が優れていたかがわかります。
オープンモデルの「ゴルフ・カブリオ」、そして派生としてスポーツモデルの「シロッコ」も誕生した世代。
なお「GTI」はこの世代から存在しています。

二代目ゴルフ(ゴルフⅡ)は1983年に登場。
デザインはキープコンセプトですが、4WDモデルの「シンクロ」「カントリー」が登場したり、とメカニズム的な発展を遂げた世代。
シロッコ、コラードといった派生モデルも登場しています。

三代目(ゴルフⅢ)は1991年に登場。
ワゴンボディやヴェントといった派生モデルも生まれています。

四代目(ゴルフⅣ)は一気に高級路線に。
日本では3ナンバー化した初の世代として知られ、3.2リッターV6を搭載した「R32」も登場。
アウディ(A3、初代TT)と同じプラットフォームを使用し、塗装やパネルの品質もアウディ並みとなった世代ですね。

ゴルフ5(2003-2009)、ゴルフ6(2008-1012)は大きく変わらず(プラットフォームもキャリーオーバー)。
ただしゴルフ5では画期的な「DSG」が積まれたことがトピックで、これは自動車業界におけるひとつの「革命」とも言えるほど。

現行世代のゴルフ7(2013-)はプラットフォームが一新され、フォルクスワーゲン・アウディグループのキモ入りとなる「MQB」採用(これによって先代比100キロ程度も軽量化)。
グループのマスメリットを最大限に押し出した車で、品質や装備において同クラスの他社製品を大きく凌駕しており、とくにゴルフRは現在ぼくの考える「コストパフォーマンス最強」車のひとつ。

じきゴルフは8世代目に移行するかと思われますが、ゴルフはVWのにとって「絶対に外せない車」でもあり、さらに驚愕のコストパフォーマンスを持つことになりそうです。

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関連投稿:VWゴルフ7世代分の価格変遷を見てみよう。ゴルフ初代の価格はなんと38万円だった

フォルクスワーゲン・ゴルフは1975年の発売ですが、現在で7代目となり、そろそろ8代目が登場か、といわれるところ。
サイズについては当然ながら年々大きくなっており、up!が初代ゴルフと同じくらいのサイズ、新型ポロが4代目ゴルフとちょうど同じくらいのサイズ、と言われていますね。

ここで驚くのはサイズの拡大とともに上昇する車体価格ですが、1975年に登場した際はその価格3,330ドル。
つまり38万円くらいという驚愕のプライスで、現代に至るまでの「物価上昇率」を加味して調整すると「15,926ドル」となり、現在の貨幣価値だと180万円くらいとなるようですね。

それでも現在のゴルフ7の新車価格は260万円程度(アメリカ)なのでかなり価格が上昇していることにはなりますが、この間にエアバッグやABS、トラクションコントロールなどが標準装備化されたことを考えると「やむを得ない」部分もありそうです。
加えて自動車メーカーの社会に対する責任が重くなっていること(リスクが増大している)、物価上昇以上に原材料の価格(鉄鋼やアルミなど)が上昇していること、将来に対する研究開発費が増加していることを考えると、やはりそれらを「上乗せ」する必要があり、こういった価格上昇は「許容せざるをえない」のかもしれませんね。

なお、今回のリストはあくまでも「アメリカ」のもので、日本とはかなり事情が異なるのも事実。
というのも日本の場合「為替」「関税」「物品税」によって輸入車の価格は大きく変動しており、1975年の為替レートは1ドル300円くらい。
これだけで(ドル建ての輸入だと)現在の価格の2.6倍くらいの価格となり、さらには関税(現在自動車の関税はゼロですが、かつて関税がかけられていた場合)、そして物品税(1989年に廃止)もあり、むしろ「以前のほうが高い」ケースも。
メルセデス・ベンツだと1990年台にCクラスが500万円くらいでしたが、今は441万円なので、物価上昇率や装備の充実を考えると「むしろ大幅値下げ」とも言えるプライシングとなっています。

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