FT-4Xよりもワイルドなオフローダー
トヨタがロサンゼルス・モーターショーにて「FT-AC」を公開。
FT-ACは” Future Toyota Adventure Concept”の略となり、トヨタのコンセプトカーにはこの「FT」がつくことが多くなっています。
現時点ではデザインコンセプトにとどまるものの、パワーソースはガソリンエンジンをイメージしており、トルクベクタリングによる4WDをイメージ。
ただしトヨタは「発売するならハイブリッド化もありうる」としているようですね。
プラットフォームはTNGA、かなり現実的なコンセプトカー
なおトヨタによると「FT-AC」は「アウトドア愛好家にとって完璧な選択肢であり、週末のアクティビティには最適だ」と定義。
さらには「道路、アクティビティを選ばない走破性とユーティリティを持っている」としています。
その言葉を表すように、FT-ACはワイルドな外観を持ち、傷つくことを予め想定してか樹脂製のフェンダー、そして悪路走行を意識しオフロードタイヤを装着。
ルールラックにはリカバリーフックとスキッドプレート、そしてLEDライトも装備。
前後にも牽引フックが装着されており、このカラーは「イエロー」。
ヘッドライト内部にもイエローが使用されていますが、これはフランクフルト・モーターショーに出展された「C-HR ハイパワー・コンセプト」にも採用されていたデザインと共通しており(そちらはオレンジ)、欧州と北米という異なる地域において同様の意匠が採用されるということはトヨタにとって世界共通の意向ということになり、「今後のトヨタに採用されてゆく可能性が大きい」仕様と言えそうですね。
リアには自転車(MTB)を載せることが出来るように設計されており、スキッドプレートの一部がスライドして「台座」になるという画期的なアイデアも盛り込まれています。
なおFT-ACの4WD機構はトルクスプリットのほかデフロックも可能とのことで、本格的な悪路走行も考慮しているようです。
トヨタはニューヨーク・モーターショーにて「FT-4X」を公開していますが、そちらはややライトな感じで、こちらのFT-ACはヘビーデューティー寄りと言えそう。
ただし、それぞれ「動画撮影用カメラ」を備えていたり、と用途としてはおおよそ似たものを想定しているのかもしれません。
さらにトヨタは東京モーターショーにて「TJクルーザー(Tool&Joyの略)」を発表しており、こういった「遊び関係」の車に強い興味を示していることもわかります。
ちなみに最近の新型車、コンセプトカーにおいてこの「グリーン」はひとつの流行。
アストンマーティン・ヴァンテージもそうですし、ヒュンダイ・コナ、同じくロサンゼルス・モーターショーにて公開されたミーシャ・デザインのフェラーリ488GTBカスタムも同じ。
ちょっと前にコンセプトカー間で「レッド」が流行ったように、ひとつの流れといえるのかもしれません。
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