| レクサスはRX頼みに? |
アメリカにて、レクサスRX 450hが大幅値下げ、との報道。
ヒーター/ベンチレーション付きのレザーシート、プレミアムパッケージ、ムーンルーフ、カーナビゲーションシステム、ブラインドスポットモニター、クロストラフィックアラートを標準装備から外すことで約85万円ほど価格を下げるというもの。
これはレクサスブランド全体での販売が低下してきていることへの対策と見られ、しかしレクサスの中では比較的販売が好調なRXをさらに伸ばすことで全体的な下落に歯止めをかけよう、ということなのかもしれません。
レクサスのセダンはあまり売れていない
なお、これらのオプションを差し引いたとしても実質15万円ほどの値下げになっているとされ、アメリカにおいてレクサスRXがお買い得になるのは間違いなさそう。
ちなみにレクサスは3列シートのレクサスRX"450hL"を発表していますが、これについてアメリカではまだ価格の発表は無し。
この三列シートモデルの価格を「現行モデル同様」に抑えたく、そのために既存モデルであるRX450hの価格を引き下げることにしたのかもしれませんね。
現在アメリカでは「SUV以外はほとんど人気がない」様相を呈しており、中でもセダンは壊滅的。
しかしトヨタは昔からセダンに対して注力してきたメーカーで、なかなかセダンから離れることができないのも事実です。
頼みの綱の「新型カムリ」もトヨタの販売を大きく押し上げるには至らず「不発」に可能性が高そうですが、こういった状況であるからこそ、なおのこと既存SUVに期待がかかるのかもしれませんね。
なおアメリカ市場は価格に相当に敏感で、そのため各メーカーとも「値下げ」を販促の手段として積極的に活用。
例えばiPhoneでも新型の売れ行きが悪ければすぐに値下げをするほどですが、こういった商慣習があるために消費者も「値下げ」を常に期待しているのかもしれません(日本だと既存ユーザーや中古市場に配慮して”値下げ”よりも装備を追加して”価格据え置き”の場合が多い。なおアメリカでのiPhone価格改定の場合はさすがに値下げが発売直後、かつその幅も大きく問題になった)。
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