| ステアリングホイール直径は2種類あった |
現在のポルシェ911のステアリングホイールにはなんと176種類もの選択(もちろんポルシェのカスタマイゼーション・プログラム”エクスクルーシブ”を使用すればこれは無限に)がある、とのこと。
これはポルシェのステアリング部門開発アドバイザー、マルクス・ヴァルターズ氏が語ったもので、同氏のゴールは「選択肢の幅を広げること」だと語っています。
991のステアリングホイールは911史上最高の製品
これによるとステアリングホイールに「モジュール式(車体でいうモジュール式プラットフォームのようなもの?)」を導入することでこれが実現したとのことですが、まずステアリング直径には375ミリ、360ミリの2種類が存在。
この他に7種のスムースレザーやアルタカンタラ、カーボンやウッドといった素材の変更、マルチファンクションスイッチ、ドライビング・モード・スイッチを加えると「176通り」の選択肢が出来上がる、としています。
ポルシェではこれを「ステアリング・パラダイス」と表現しており、「クルマとパイロットをダイレクトに結び付けるステアリングホイールほど重要なパーツはありません」とは上述のマルクス・ヴァルターズ氏の談。
さらに918 スパイダーのホット・ラップボタンから着想を得たという「スポーツ・レスポンス・ボタン」についても”マジック・ボタン”と表現しており、現行911(991/991.2)のステアリングホイールは「911史上最高」だと自信を見せています。
過去の911におけるステアリングホイールを見てみよう
正直、過去の911について純正状態やオプションの情報を拾うのは困難なので、記憶や見聞の範囲にはなりますが、古くからポルシェ911のステアリングホイールには「4本スポーク」と「3本スポーク」が存在。
↓こちらは993世代
それは996世代でも同じで、オプションもしくはGT系になると「3本スポーク」となったように記憶。
↓こちらは996世代
これが996世代の「3本スポーク」ですが、センターパッドからスポーク、ステアリングホイールの外周部分に至るまで「段差」がないことがわかります。
これは「ドライビンググローブを使用したときに、段差があるとそこにグローブが引っかかったり、そうでなくともスムースに回転させることができないから」と聞いたことがあるものの、真偽は不明。
こちらは997世代で、ここから「4本スポーク」が消滅したと記憶。
一気に近代化され、それでも「段差」はうまく埋められていることもわかります。
そう考えると、「段差」があり(センターパッドが小さくなったのでそれにだわる必要性がなくなったのかも)、デコレーションリングの装着で大きく印象の変わった「991世代」のステアリングホイールについてポルシェが自信を見せるのも理解できるような気がしますね。