| VWの代わりに各社が「ゴルフR400」を製作 |
VWのカスタムを得意とするチューナー、エッティンガー(Oettinger)がワンオフにてフォルクスワーゲン・ゴルフRをベースにパトカーを製作。
これは実際に公務に使用されるものではなく、毎年おなじみ、エッセン・モーターショーでのキャンペーンに使用されるもの。
エッセン・モーターショーはアメリカのSEMA、日本でのオートサロン同様に「チューニングカー」主体のモーターショー。
そのため、「安全にチューン(Tune it safe!)を」というスローガンのもと、毎年オフィシャルにてこうやって「見本」を公開しています。
内外装もポリス仕様
なお、毎年製作されるパトカーには「オフィシャルパートナー」が存在し、ハンコックなど数々のパートナーが車両にロゴを掲出。
今回の「エッティンガー・ゴルフR400ポリス」のテーマはブルーのようで、内装ではマット、外装ではホイールやナットにブルーが効果的に使用されています。
インテリアには警察用無線、停止版、帽子も見えますね。
外装はもちろんドイツのポリスカー風にブルーやネオンイエロー、”POLIZEI”を使用したカラーへラッピングされており、ルーフやグリルにはパトライト、もちろんエッティンガー製のエアロキット(フロントスプリッター、サイドスカート、ルーフスポイラー、リアエプロン)が装着され、さらにタイヤ/ホイール交換、車高ダウン、エキゾーストシステムの交換など多彩なカスタムが施されています。
もちろんその名の通りエンジンは400馬力へとチューンされ、その結果0-100キロ加速は3.6秒に。
なおドイツでは速度無制限区間を持つ「アウトバーン」があるためにパトカーの性能も高いものが用意されており、同じ理由でオランダは「昔からポルシェ911をパトカーに採用」することで有名ですね。
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これまでのキャンペーン用パトカーも見てみよう
以下、これまでエッセン・モーターショーにて採用されてきたキャンペーン用のパトカーたち。
ドイツで開催されるショーなので基本的にドイツ車が多くなっていますが、中には欧州でのアメ車人気の高まりを反映してコルベットが採用したことも。
BMW1シリーズ/M3、メルセデス・ベンツCLS/Aクラス、スマート、ミニ、アウディR8、フォルクスワーゲン・シロッコなどがこれまでに採用されているようです。
余談ではありますが、「エッセン・モーターショーが終わったらこれらの車はどうするんだろう」と思うことも。