| トヨタ北米の副社長語る |
トヨタ北米の副社長によると、トヨタがロサンゼルス・モーターショーで公開したSUV、「FT-AC=Future Toyota Adventure Concept」は間も無く師範に移されるだろう、とのこと。
同士はFT-ACをFJクルーザーになぞらえて語り、「市販化の流れはFJクルーザーと同じだ」と語っています。
FJクルーザーの再来なるか?
なお同士のいう「FJクルーザーと同じ」というのは市場の反響を受けて発売に至るという流れについて。
ちなみにFJクルーザーはパイクスピークでも有名なレーシングドライバー兼カスタムビルダー、ロッド・ミレン氏が製作したワンオフのカスタムマシン「レトロクルーザー」に端を発しており、これを見たトヨタがカリフォルニアのデザイン拠点「CALTY」にて開発を進め、実際に発売したもの。
最初のコンセプトカーは2004年にデトロイト・モーターショーで発表されていますが、市販はわずかその2年後である2006年。
もちろん「市販化前提のコンセプトカー」であったことがこの異例のスピード発売に繋がったことは疑いようがないものの、2004年のコンセプトカーへの反響の大きさがトヨタを後押ししたものまた間違いのない事実だと思われます。
今回同氏はFT-ACについて「当時のFJクルーザー同様の反響がある」と認識しているということで、そこから「FJクルーザーと同じように早急に発売」と述べているようですね。
なおFJクルーザーはすでに北米では販売を停止しており(日本ではまだ販売中)、SUVブームに沸く北米では「いち早い後継モデルの登場」が待たれる状況。
FT-ACについては「比較的安価」な部類に属するSUVだとされますが、同じく若者向けのレジャー用SUVコンセプトとしてトヨタは「FT-4X」を別に発表しており、こちらはすでに商標登録済み。
FT-ACとFT-4Xが別に発売されるのか、FT-ACがFT-4Xとして発売されるのか、はたまた別の選択肢があるのかは不明ですが、FJクルーザーに負けない個性派SUVとして登場してほしい、と思います。
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