| 得意のディーゼルに不具合 |
マツダがデミオ、アクセラ、CX-33車種、合計158,785台にリコール発表。
内容としてはエンジン制御コンピュータ(ECU)とエンジンそのものの2つ。
ECUについては「エンジン保護機能が働かず、最悪でエンジン破損」、エンジンについては「燃料インジェクターにすすが付着し、最悪の場合はエンジン停止」。
両方とも穏やかではない内容で、実際に発生したのはECUが21件、エンジンについては720件。
マツダはリコールの多いメーカーでもある
なお、マツダ、スバルは比較的リコールの多いメーカー。
販売数の関係で「リコール数」はトヨタのほうが多く感じるものの、販売した台数に比較した「リコール率」では圧倒的にマツダやスバルが高くなっています。
加えてマツダにおいては「実際に問題が発生してからのリコールが多く」、トヨタはホンダの多くは「問題が発生していなくても自主的にリコール」。
さらにマツダは「市場からの情報」つまり消費者からの指摘を受けてからの行動がほとんどで、しかも報告を受けてから行動までの期間が長いのも特徴です。
つまりトヨタやホンダは送り出した製品についても、その後のチェックを行うという品質管理が出来ていて自分たちで不具合を見つけることができるものの、マツダやスバルではそれが出来ていない(消費者から指摘されてはじめて気づく)、ということになりそう。
なお今回のマツダのリコールに関しては「エンジン」しかも「ディーゼル」であり、内燃機関の可能性を追求する姿勢を見せているマツダにとっては「出鼻をくじかれた感」があるかもしれませんね。
なお、今回届け出の内容は下記の通り。
対象となるデミオの製造期間はH26/8/5~H29/10/30、CX-3だとH26/12/16~H29/10/30、アクセラはH28/5/26~H29/10/30。
するおそれがある。
② ディーゼルエンジンにおいて、低車速で加減速する走行を繰り返すと、燃焼時に発生する煤の量が増え、インジェクタ噴孔部に堆積し、燃料の噴霧状態が悪化することで、さらに煤の量が増え、排気側バルブガイド周辺に堆積することがある。
そのため、排気バルブが動きにくくなり、圧縮低下による加速不良や車体振動が発生するとともに、エンジン警告灯が点灯あるいはグローランプが点滅し、最悪の場合、エンジンが停止するおそれがある。
改善措置について、1(ECU)では修正プログラムへの書き換えとエンジン清掃、2(エンジン)についてはECUチェックと該当パーツの交換、清掃という内容となっています。