| ドレスウォッチの「上」を見るとキリがない |
さて、先般より購入を検討しているドレスウォッチ。
前編ではショパール、IWC、ボーム&メルシエ、ブルガリ、カルティエ、エルメスなどの候補をピックアップしてみましたが、今回はまたその続き。
今まで縁のなかった「ドレスウォッチ」ではあるものの、探してみると実に色々な腕時計があるものですね。
前編に引き続き、その候補を見てみましょう。
グランドセイコー(GRAND SEIKO)
日本の誇るグランドセイコー。
ドレスウォッチに該当しそうなのは「SBGW253(600,000円)」。
かなり高価ですが、正直「これでも安いほう」。
ただしグランドセイコーは売却価格も高く、つまりは腕時計としての価値も高いと言えそうです。
なお、グランドセイコーのような「歪みのない研磨」ができるのは他にロレックスだけ、と言われますね(にしてもあまりにシンプル)。
ちなみにこちらの「SBGW251」は320万円。
ムーブメントはSBGW253とおなじ9Sなので、ケースの価格差(SBGW251はプラチナ、SBGW253はステンレス)が60万円と320万円との差ということになりそう。
パテックフィリップ(PATEK PHILIPPE)
雲上ブランドの一角をなすパテックフィリップ。
とりあえず「パテックというとカラトラバ」ということで、「カラトラバ5296G」。
ケースはホワイトゴールドですが、パテックフィリップ全般に言えるのが「このルックスでこの価格???」ということ。
実物を見ると(とくにケースバック)確かに納得できるものはあるものの、2,850,000円という価格はやはり高価ですね。
ブレゲ(BREGUET)
ブレゲ・クラシック7147(Classique 7147)。
自社製のエナメル文字盤が異常に美しいモデルで、もちろん独特の「ブレゲ針」。
日本だと「三大雲上ブランド」には入らないものの、オーデマピゲ、バシュロン・コンスタンタン、オーデマピゲに劣らない(もしくはそれ以上の)ブランドだと認識しています。
価格は2,192,400円と高価ですが、売却時の価格や資産価値が高く、買っておいても「損はない」腕時計と言えそう。
ブレゲというと、やはり「腕時計の進歩を200年早めた」と言われる創業者、アブラアム=ルイ・ブレゲのインパクトが強く印象に残ります。
ジャガー・ルクルト(JAEGER LECOULTRE)
地味にすごい系のジャガー・ルクルト。
とりあえずジャガー・ルクルトというと「レベルソ」。
一般的なドレスウォッチの概念からはやや離れるものの、「ポロの試合中に腕時計を傷つけることがないよう」に腕時計の本体部分をベースから取り外して「反転(リバース)」させるという、いかにも高貴な人っぽい誕生秘話を考えると今回の検討リストに加えても良さそう。
こちらはレベルソ・クラシック・ラージ(955,800円)。
なおジャガー・ルクルトには普通のラウンド型腕時計もあり、こちらはジオフィジック・トゥルー・セコンド(1,080,000円)。
オーデマピゲ(Audemars Piguet)
こちらも雲上ブランドの一角を担うオーデマピゲ。
スポーツウォッチ「ロイヤルオーク オフショアクロノ」が有名ですが、「ロイヤル オーク エクストラ シン(280万円くらい)」なる39ミリサイズのドレスウォッチ(スポーツウォッチのようなイメージですが、2針、バーインデックスというドレスウォッチ的要素も持っている)もラインアップ。
こちらは非常に人気が高く中古も割高ですが、41ミリサイズのロイヤルオークだと180万円くらいで入手可能。
ヴァシュロン・コンスタンタン(VACHERON CONSTANTIN)
そしてこちらも雲上ブランドのひとつ、ヴァシュロン・コンスタンタン。
「パトリモニー(81180/000G-9117)」はホワイトゴールド、バーインデックス、2針、日付なし、アリゲーターベルトと条件的には完璧。
価格は2,268,000と高価ですが、中古だと意外と安く買えるのはありがたく、ほかの三大ブランド(パテックフィリップ、オーデマピゲ)とは異なるところですね。
A.ランゲ・アンド・ゾーネ(A. Lange & Söhne)
カルティエと同じリシュモングループに属するA.ランゲ・アンド・ゾーネ。
ドレスウォッチの定義に合致するのは「サクソニア」になるかと思いますが、2針モデル「サクソニア・フラッハ」で150万円くらい。
スモールセコンド付きのモデル「サクソニア」も150万円くらい。
フランク・ミュラー(Franck Muller)
最後は異色といえば異色ですが、ある意味では「現代的なドレスウォッチ」とも呼べるフランクミュラー。
「トノウ カーベックス レリーフ(2,376,000円)」あたりはベルトもクロコダイルとなっており「ドレッシー」な印象がある、と思います。
なお、フランクミュラーは並行モノだと新品でもかなり価格が安く、中古だともう一つ安く手に入るブランド。
なお、各メーカーのサイトを見ていても、やはり目がゆくのはけっこう大きかったり厚かったりクロノグラフばかりで、ついつい「こっちのほうがいいなあ」と考えたりするのですが、「本来の目的(ドレスウォッチ)を見失ってはならない」と考え、今までの好みとは全く異なるものを今回はピックアップ。
こうやって前編と後編を見てみると、なんとも選択に迷うところ。
価格優先だとボーム&メルシエ・クリフトンの中古(10万ちょっと)、ちょっと頑張るならドライブ ドゥ カルティエの中古(40万円代後半)やジャガールクルト・レベルソの中古、150万円くらい出せるならランゲ&ゾーネかオーデマピゲ・ロイヤルオーク(41ミリ)の中古、200万円だとブレゲ・クラシック、高くとも資産だと考えられるならパテックフィリップ・カラトラバ。
正直なところ、ボーム&メルシエ・クリフトンかドライブ ドゥ カルティエ、もしくは普段使いできそうであり、かつぼくの大好きなオーデマピゲ・ロイヤルオークというのが最有力候補だと考えています。