| レクサスがボート事業に本腰。すでにテスト済み |
レクサスがついに「ボート(ヨット)」事業に乗り出す、との報道。
トヨタはもともとマリン事業「トヨタマリン」を持っており、一応国内シェアは「3位」とのことですが、1位のヤマハがシェア50%くらい、2位のヤンマーも40%くらい、そしてトヨタは6%と非常に規模が小さいビジネスに。
なお、日本国内だとボート市場は年間300艇ほどしかないとされており、もともと小さなマーケットのようですね。
今回は社外にパートナーを求める
ただ、トヨタとしてはいかにマーケットが小さくとも「モビリティを追求するのがトヨタの使命」だとしており、撤退を決めた日産マリンとは対照的に事業を継続中で、現在はPONAM-31、PONAM-35、PONAM-28Vというラインアップ。
いずれも社内のカーデザイナーを起用し、自動車の技術を反映させることでコストを低減しているとのことで、製品としては非常に優秀である、と聞いています。
そこで「レクサスのボート」ですが、これは以前にトヨタの豊田章男社長が「プレミアムカーマーケットとボートとの親和性は高く、ボートを発売してもいいかもしれない」として昨年に「スポーツヨット・コンセプト」をイキナリ公開。
スポーツヨット・コンセプトは42フィートの船体にレクサス製5リッターV8エンジンを搭載し885馬力を発生するもので、カーボンファイバーとグラスファイバーを構造材に採用することで、従来の同サイズを持つボートに比べて1トンほど軽く仕上がる、という先進的な設計を持っています。
なお、レクサスはすでに実際にボートを製造してテストも行なっているとされ、この結果を踏まえ「次のステップに進む」と今回発表。
ただし新しいレクサスのボートはトヨタマリンのPONAMシリーズをベースとするのではなくMarquis-Larsonとのコラボレーションによって65フィートのサイズをもつ大きなものとなる予定で、ブリッジを持つクルーザーとなる、とのこと。
25人が乗れる高価な船となるようですが、2019年以降に北米で、続いて日本でも販売される予定だと公表されています。
たしかにプレミアムカーセグメントとボート(ヨット)との相性は良く、アストンマーティン、ブガッティ、ポルシェ、ランボルギーニ、メルセデスAMG、インフィニティ、BMW、フィアットなどが何らかの形でこの業界と関わりを持っているようですね。
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