| ヒュンダイはやはり本気だった |
「スーパーカーセグメントへの参入」を表明したヒュンダイがジェネシス・エッセンティア・コンセプト(Essentia concept)を公開。
現時点では具体性はなく、単に「ブランドの未来を示唆するもの」とされており、これは2ドアGTカーで、かつカーボン製のボディパネルとエレクトリック・パワートレーンを持つ、と発表されています。
なおこれがその「スーパーカー」なのかどうかは不明で、もしかするとスーパーカーはヒュンダイ「N」ブランドから発売し、プレミアムブランドとなるジェネシスブランドからはエッセンティアのような「GTカー」を発売する計画なのかもしれません。
これがジェネシスの「スーパーカー」?
現時点でヒュンダイは「これがジェネシス」と言える独自のデザインを持たず、たとえばミニだとヘッドライトとグリル、ジープではスリット入りグリル、ポルシェだと「カエル顔」、ビートルだと「そのボディ時形状そのもの」といったアイコンがない、ということですね。
今回のエッセンティア・コンセプトではG70やG80に見られる「ダイアモンドシェイプ」グリルが見られるものの、それでも一目で「ジェネシス」と判別するのは困難。
その意味ではレクサスが(色々と言われながらも)トラペゾイド・グリルにこだわるのは「正解(一目でレクサスだとわかる)」なのかもしれません。
なおおそらく今後ジェネシスが採用するであろうデザインとしては「クワッド」ライト。
すでにポルシェが採用しているものに近く、しかしジェネシスではより細長いデザインとなっています(ただしこのサイズは現実的ではなく、発売時にはより現実的にな形状になると思われる)。
ヒュンダイはベントレーの内外装デザインチーム、ブガッティ・シロンのデザイナー、ランボルギーニ・ムルシエラゴ/ガヤルドのデザイナーを引き抜いていますが、現時点にいたるまで確固たるデザイン言語を構築できておらず、個性の強いデザイナーの意見がぶつかっているのか、それとも生産を重視して(日本メーカーのように)デザイナーの意見が反映されにくいのかは不明。
それを考えるとマツダの「魂動」はしっかりとした文法が確立されており、マツダは非常に優れたデザインチームを持っている、とも言えそうですね。
なおジェネシス・エッセンティア・コンセプトのスペック詳細については不明ですが、マルチモーターを持ち、「おおよそ」の数値として0-100キロ加速3秒。最高時速は268キロ、一回の充電あたり走行可能距離は373キロ程度、とのこと。
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